頼んでいたペットキャリーが来た。
今度の里帰りにまた犬を連れて行くので必要なのだ。去年使ったペットバッグは上部にメッシュの生地があったが、ダンボは外が見えないのがイヤだったらしくメッシュの生地を頭突きし続けて実家に帰るまでにファスナーを壊してしまった。東京に戻る時にはガムテープで固定したものの壊れたファスナーは直しようがない程破壊されていたので、新しいのを買わざるを得なくなってしまった。
ダンボは外が見えないとイヤなのだろう。そこで新しいキャリーはなるべくダンボにとってストレスのないものをと選んだのだったが、届いてみたら思っていたよりも重かった。
今度のは外がよく見えるようになっている。両サイドと前面がメッシュになっているので寒さ対策さえしっかりしていればいいんじゃないだろうか。肩掛け仕様にもなり、リュックサック仕様にもなり、取手を伸ばすと2輪カート仕様にもなり、シートベルト着用の仕様にもなっているので、機能的にはとても便利。重ささえ大丈夫ならなかなかおすすめのペットキャリーが入手出来たのだ。
置く場所がなかったので部屋の隅に犬小屋として置いてみた。
「ダンボ、これはダンボのだよ」
ダンボはこの数年で「ダンボの」という単語を理解するようになっている。しばらく”なんだろう?これ?”という感じで遠巻きに見ていたが、そのうちに「自分用のハウス」だと認識したようだ。
「ここ、入ってごらんよ」
「おいで」
少し警戒しながら・・・ハウスの中に入るとすぐにくつろいでいた。
「このお家は移動出来るんだよ。ダンボは今は知らないだろうけれど」
ダンボのキャンピングカーがやってきたのだ。