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投稿日:2013年07月25日

2013年07月25日

夏になると「怖い話」が恒例になるが、私の聞いた話もとっても怖い話がある。

その彼女は某駅近くのアパートに住んでいたことがあった。

決めたのはたまたま入った不動産屋さんがきっかけ。いい物件がありますよと見せてもらったのが、一階が大家さんの家で二階に3世帯、入居者は女性限定という部屋で、実は大家さんというのはその担当した不動産屋さんのご両親だということで、入居を決めたのだそうだ。

ところが、入居してから不思議なことが起こるようになった。

家に帰って来たら、どうも”人が入ったような気がする”感じが何度かあったらしい。

なんとなくそんな気がする。

するとやはり食べ物がなくなったりしていることがあったらしい。

誰が一体部屋に?

暮らしているうちに大家さんが留守中に家に入って来たのではないかと感じるようになったのだそうだ。

私だったらそこで気持ち悪くなって引っ越しをすることをまず考えるのだが、その彼女は違った。

贈り物用の菓子折りを3つ購入して、部屋に置いておくことにしたのだ。

すると。

後日、部屋から菓子折りが3つ消えていたのだそうだ。

そこで彼女は勇気を出して大家さんに訊ねに行ったらしい。

「あのぅ、私の部屋に入ってもしかしてお菓子を持って行かれましたか?」

すると大家さんは平然と「あぁ、あれね。もらっておきましたよ」と答えを返して来たのだそうだ。

私はその当事者の彼女からその話を聞いたので、話を聞いている間じゅうずっと「えぇえええ〜〜〜っ!」と奇声を発していた。

彼女は結局その件を機にそのアパートを引き払って実家に戻ったそうなのだが、契約終了日までの間に次に入居する人の荷物が既に運び込まれていたりしていて、もうルールも何もない状況だったのだそうだ。

あり得ない。

そんなことってあるの?

で、どうしたの?

「あんな変なところに住んでびっくりしましたよ〜」

いや、そうじゃなくて。警察には言わなかったの?

私だったら警察に絶対に行っていただろう。そんなアパートがあっていいんだろうか。

彼女の住んでいた某駅は私の家からバイクで10分の場所にある。

この目で確かめたい。

確かめてどうするの。

たまに思い出してはその不動産屋を探している私なのだ。