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投稿日:2008年02月08日

2008年02月08日

今回のレコーディングでお願いをしていた岡崎司さんからの音源が届いた。
最近は自宅のパソコンに音楽のデータが送れるようになった。私が最初にバンドで音を出した時のシンセサイザーが単音しか音が鳴らなかったことを思えば恐ろしい進歩だ。”単音しか音が鳴らない”とは「ドミソ」を押さえてもそのうちの一つしか音が鳴らない状態のことで、初期のシンセサイザーはそういうタイプのものが多かった。
圧縮されたデータを解凍すると、”デモ”と”スタンダードミディファイル”、それから”オーディオデータ”と言って、ピアノだけを録音したデータだったり、ベースだけが入ったデータだったりするものがいくつも入っている。
”デモ”をクリックすると曲が流れ出す。これはスケッチみたいなもので、だが一般の人が聴けば”曲”と”デモ”の違いはあまりわからないかもしれない。岡崎さんの”デモ”はとてもスケッチといった感じではなく、限りなく完成されたデモで、私が最初に渡して聴いてもらっていたデモとは全く別の曲になっていて、これがまたすごくかっこいいデモだった。
打ち合わせでは、ギターのリフをいくつか頂くだけという予定だったが、普段プロデュースをしている岡崎さんなので、私のデモを聴いて「だったら、こういうのがいいかもよ」というアイデアが自然に沸くのだ。私は曲の構成をどうしようかなと思って保留にしていたが、岡崎さんのデモのフル構成で構成もとてもよかった。やはり岡崎さんはサウンドプロデューサーなんだなぁとデモを聴きながらあらためて尊敬、再認識することとなった。
エリック・サティのジムノペディ第1番は、今までにピアノ一台だけの演奏で、この曲が名曲であることは十分に証明されている。
既存の曲をカバーをする時には、その曲に対する敬意と遊び心、この二つを以ってのぞみたい。
今は華やかで強いジムノペディにトライしている過程だ。