南青山まんだらにて、イベント「Jam for joy」に参加をした。
「Jam for joy」は1部と2部で構成されているのだが、出演者だけでなく曲数もとても多いので演奏が終わると、いつも12時近くになるのだ。
終わると誰かしら楽屋に忘れ物をしていて、「@@、忘れた人〜」「@@も忘れ物です」という声が打ち上げの最中に響き渡る。
私も忘れ物が多い。よく人様にフォローをしてもらっている身なので、せめて自分が気がついた時は誰かの忘れ物をフォローしよう。
今日は楽屋を出るのが最後だった。
ポツンと鏡の前においてあった紙袋。
あらあら、誰かが忘れて行ったのね。
なので、残っていた紙袋を拾い上げて「コレ、誰のですか〜〜」と声を上げていたのだった。
該当者なし。
何が入っているのかしら。
「え?」
袋の中を見てみたら、見覚えのある靴のような・・・。
でも今日履いて来た靴は違うし・・・。
袋の外に「12月30日/Jam for joy忘れ物」という紙が貼ってあった。
開けてびっくり玉手箱。
それは私が年末にここで忘れて帰った靴であった。
我ながらちょっと衝撃的、ビックリした。
「これ、誰のですか〜〜〜っっっ」
ffで始まった私の歌は、ディクレッシェンドでだんだん小さくなり、そしてritしながらいい加減な日本語で誤摩化しつつ、ついにfineしてフェルマータでなんとなく雰囲気をつけて消えたのであった。