秋の初め頃に買ったレモンの木。
高さは30センチぐらいの多分2年か3年のまだ若い木だ。
店で見つけた時は実が沢山成っているものと数が少ないものがあった。そのどちらを買えばいいのかわからなかったので、店員さんに尋ねてみて「数が少ないものの方がいいですよ」と教えてもらった苗を買って家に帰ったのだ。
3つの青い実が成っているものを早速日当りのいいウッドデッキに置いた。
レモンの木は日当りのいい場所がいいらしい。
前に買った時は実を収穫する前に水やりが足りなくて枯らしてしまったので、今度は枯らさないようにするぞ。9月の半ばを過ぎても夏のような暑さが続いて、何度か鉢をカラカラにしてしまったが、なんとか枯れることなく夏のような気候を乗り切ることが出来たのだった。
買ってから随分になるんだけど。
この青い実、ちっとも色づかないままだわね。
枯れもしないが、実も買った時のまま。大きくもしぼみもしない代わりにかたく青いままの実でちっとも「レモン」にはならない。
これは「青い実」で成長が終わる「青いレモン」なのかしら。
形はレモン、色はライム色をした3つの実を不思議そうに眺める日が過ぎた。
先週まではちっとも変化がなかったのに。
いいや、一昨日見た時もそうだった。
でも。
今朝、青い実がすこ〜し黄色に色づいていることに気がついたのだ。
目の錯覚なのかしら。
3つのうちの2つが濃い緑の色の奥に黄色が生まれて来るように色づき始めていたのだった。
買った時に置いた日当りのよかったウッドデッキは、秋から春にかけて太陽の高さが変わって日が当たらなくなる。レモンが大好きな太陽がこのところはすっかり射さなくなっていたというのに・・・。
誰にでも「その時期」はやって来る。
レモンはレモンの実を熟す為に必要な毎日を送っていた。
せっかちは成長の一番の敵。
あぁ、寒くなってきたね。
今年も残すところあと2ヶ月を切ったけれど。
私も今年の果実を熟したいな。
きっと今からが大事。
自分のどこかにある青い実を想い、まずは枯らさないようにお水をやろう。