以前、チョイノリの最高速度が上がらなくなったと嘆いたら、チョイノリに乗っているSさんからガソリンをレギュラーからハイオクにかえると少しよくなるかもしれないですよと、アドバイスを戴いた。
それから私はガソリンをハイオクにかえた。
レギュラーからハイオクにかえた当初は少し速く走るようになったと思う。その後また頑張れなくなって最高速度は30kmに届くか届かないかが今の状況ではあるのだが、とっても大事にしているチョイノリくん。なので、少しでもええもんをあげたいとガソリンはハイオクを入れてもらっている。
ところが・・・。
「いらっしゃいませ〜。」
ガソリンスタンドに給油で入って、「ハイオクを満タンで」と言うと必ずと言っていい程「えっ!?」と聞き返されるのだ。
「ハイ・・オクですか」
と、尋ねられ
私は「はい、ハイオクでお願いします」と答える。
それ以上の会話にはならないのだが、あきらかに何か心の言葉が聞こえて来る気配がする。ハイオクを入れているというチョイノリ仲間のSさんが、もし店で「ハイオク、満タンで」と言えば、”この人はツウなんだ”と理解し店員さんは変な顔をしないのではないか。私が言うから「この人、わかってるのかな」的なハテナマークが店員さんの頭の上に出るのではないだろうか。そんな被害妄想の自意識過剰モードになる自分がいる。
<えっ!これにハイオクを入れるの?>
<いや、別に入れてって言うんだったら入れますけれども>
<レギュラーで十分なんじゃないの>
<いやいや、別にそれはお客さんに合わせはしますけども>
ガソリンを入れる店は決まっていない。予備タンクに切り替わったら一番最初に見つけたスタンドに入るので、場所によっては「ガソリン、レギュラー満タンでよろしいですか」と切り出されて、首をすくめながら「いえ、あのハイオク。満タンで。お願いします」と言っている。
どこに行っても「え!」という顔をされ続ける。
私も今度驚かれたら対抗して、同じように「え!」という顔をしてみようかしら。
<あなた、知らないんですか?>
<まさか・・・本当に知らないんですか>
<信じられないわ>
<チョイノリはハイオクなのよ>
最近はセルフサービスの自分で勝手に給油するスタンドに入るとホっとする。
チョイノリはハイオクなのだ。