今年も確定申告の頃になった。
去年税務署に行った時には、提出だけかと思っていたらそのままe-Taxのコーナーに誘導をされて、入力を教えてもらってそれから来年度からはネットで申告が出来る手続きまでをすることになったのだ。あの時はエラく時間を取られて、わけもわからずに誘導をされて気づけばe-Taxでの申告を勉強させられていたことにちょびっと怒っていたが、おかげで今年はe-Taxを活用してネットでの確定申告を終えられる。
税務署から届いた通知にもそう書いてある。
だから今年は申告書の書類を送りませんでしたと。
これがうちの父だったらめっちゃ怒っているであろう。
だって一年も経てばまたやり方がわからなくなっているだろうし、それにこういうインターネットものは慣れていないと何かしら記入漏れを指摘されたりで、差し戻しを繰り返す。誰かがちょこっとヒントをくれて救ってくれるという場面もないので、父が暴れるほどではないが私だってイヤなのだ。だけど、私も世の中の流れについていきたい。父のように「ワシにはちっともわからん!」で終わりにしてしまうにはまだ若すぎるわけで、自分が困らない程度に一般的な用事はネットで出来る社会人枠にいたいのである。
そこで今年はe-Taxでの確定申告をするつもりで、税務署のサイトを覗きに行くことにしたのだった。
ところが。
ホームページに行ってみると、e-Taxで申請をするにはパソコンのosが私の使っているmacだと古いらしい。推奨環境から外れていきなり原始人になった気分になるのだった。他の項目を見てみたが、税務署サイト内における私のパソコンは軒並み推奨環境枠から落ちて居たので軽くショックを受けたのだ。
まぁ、でも推奨環境はあくまで推奨なわけで。
私だって、最新とは言わないがそんなに古いパソコンを使っているわけじゃない。
それに去年私はもうレクチャーを受けているし、実際にその場でe-Tax申請をしたんですよ。
一応何か方法はあるんじゃないかと税務署に電話をしてみる。
すると。
「なんとかお使いのmacのバージョンをですね。10.6に上げてはもらえないでしょうか」という返事だった。
そんなもん。これ以上上げられないパソコンを使っているのだから、なんとか上げたくても上がらない。うちの子のせいじゃないんですよ!
結局、私のパソコンでは途中まで進むことが出来ても最後の方になって進まなくなってしまう可能性があるらしく、例年通り書類を手書きで書いて提出する方法しかないと説明を受けたのだった。
「では、恐れ入りますが近いうちに書類一式を送らせて頂きますので」
「はい、よろしくお願い致します」
たまに自分のパソコンが推奨環境から落ちていることがある。
ついこの間「私のパソコン、すごい!最新だわ〜」と感動したと思ったのに。
あれからさほど時は流れていないと思うのだが・・・。古いmacを使っていた友人が買い替えによって一気に最新人類になり、「あら、遅れてるわね」と今度は笑われている。
終わらないパソコンじゃんけんは続く。
買い替えるまで私は原始人として生きて行くのである。