今朝のニュースで、27年度限りで学校で行われる健康診断のうちの「座高測定」と「ぎょうちゅう検査」が廃止されるということを知った。
率直な感想は、この「座高測定」「ぎょうちゅう検査」という二つの言葉、私の生活の中からすっかり消えていて、すんごく懐かしい単語を久しぶりに聞いたという新鮮な気持ちとなったのだった。
みんな座高が高く出るのを嫌がっていた。
ちょこっと猫背になって座ってみたりして、なんとか少しでも”足が長い”結果を得ようとしたものだ。
私は「吉川」という名字のおかげでクラスの女子の中でも一番最後かもしくは最後から1〜2番目という並び順で、運動靴に白いグンゼのパンツ一丁というあられもない姿ですぐ後ろに次のクラスの男子が並んでいるのがすごくイヤだった。小学校低学年であっても”私は、女の子なのよ!”という自意識があったのだろう。キムラさんやオカモトさんだったら別のクラスの男子が後ろに並ぶことはなく、五十音順の最後に来る名字は不幸だとそのときはよく思ったのだ。
<結婚するなら、カ行かサ行の人>
私が結婚相手として設けた基準は名字が五十音順の早めの人、であった。
愛でもなく、お金でもなく、名字が全てだった。
今も五十音順の最後の方の名字の女子は辱めを受けているのだろうか。座高測定だけでなくこちらについてもちゃんとケアをお願いしたいのだ。
そして「ぎょうちゅう検査」については、まだそんな検査が行われていたのかとちょっと意外だった。あれは私が子供の頃は、衛生環境がまだ今程よくはなっていなかったので必要だったかもしれないが、今はお腹に虫がいる子供なんていないんじゃないかと思う。
私自身は2回ぎょうちゅう検査でひっかかり、先生に呼び出されお医者さんへ行くこととなった。
黄色い割りと美味しいラムネみたいな薬を飲んだ記憶がある。
犬の散歩で父と妹と3人で、堤防を歩いていた時に急にウンチがしたくなり、土手でウンチをしたら白くて長い虫が出て来てビックリしたことがあった。
これは幻。
信じたくない気分と恐ろしさでいっぱいになって、ウンチに振り向きもせずに、「パパー!」と叫んで父と妹のところに走って行ったのを覚えている。一体どうしてあんなものがお腹の中から出てきたのか今でも私としては理由がわからないし、自覚症状も全くなかったのである。
ぎょうちゅう検査は、やっぱり廃止じゃなくて残しておいた方がいいかもしれないなというのが私の意見なのだ。