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投稿日:2007年02月23日

2007年02月23日

旧友、”なっちゃん”に会った。
”なっちゃん”は、ナスノミツルと言って、京都で一緒に音楽をやっていた当時の仲間だ。東京に出た少ない上京組の一人で、ベーシストとしてB#のライブやレコーディングにも参加してもらったり、なっちゃんの結婚がきっかけで「誓いのヴェール」という曲が出来たりしたのだ。
独自でやっている音楽や活動がちょっと個性的で尖ったいかつい感じなのと、見た目も少し渋い、コワいミュージシャン風なので、もし東京で出会っていたら、こんなにフランクにはなれなかっただろう。
その後、なっちゃんは井上陽水さんやDAPAMPなどのツアーに参加したりしていたが、ついこの間種ともこさんのアルバムのレコーディングに参加していることを知り、種さんがなっちゃんとの再会を繋いでくれたのだった。
懐かしい。
京都ではシュワルツというバンドを一緒にやっていた。当時キャプテンレコードといういかついバンドが集まっていたインディーズレーベルがあって、その「kyoto summit」というオムニバス盤に、シュワルツは2曲参加している。京都ではたくさんバンドに参加させてもらったが、最後はこのシュワルツとB#の二つで活動をした。ジャンルは違っていたがとても魅力的な音楽チームで、なっちゃんのベースはコード進行に合わせずにワンコードリフを延々弾くのがかっこいい。
「ここは、音が当たっているけれどオーケーにしよう」
ピアノ教育で育った私が、”やや不協”の響きが、決して音を間違えたものではなく、これもいいなという音楽解釈を持てるようになったのは、シュワルツに参加したからだ。
なっちゃんとは同い年。
いつまでも同級生みたいな感覚だ。
「みっきんに名前が似た子と一緒に仕事をしてて、その子に会う度にみっきんのことを思い出してたんよ。みっきんに何もしてあげれへんかったから、その子との仕事を一生懸命やろうと思ってやってた」
意外な話を聞いた。こんなに気やすい仲なんだから、思い出してくれていたのならもっと軽く連絡をくれればよかったのに。
まぁいいのだ。たまに自分のことを思い出してくれていたのかぁ・・・と思うと嬉しかった。聞かなければ、そういうことは知らないままだったから知れてよかった。
夕方、今度ライブに行く約束をして、高円寺駅でなっちゃんと別れた。
今日はこれからレコーディングだと言っていた。
”忙しい”と聞くと、いろいろ私は遠慮してしまう方なのだが・・・・。
「また、一緒にやろうよ!」
なっちゃんは私が”また一緒にやろうよ”と、ラフに誘える数少ないミュージシャン仲間なのだ。