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投稿日:2008年01月09日

2008年01月09日

千葉県のあるお寺で、山門内にある一対の仁王像の中から、江戸時代後期の庶民が書いたとみられる願掛けのお札が大量に見つかったのだそうだ。
きっかけとなったのは、老朽化の為に仁王像の修復作業を頼んだことで、その数は約7000枚。2005年から現在までの間に二体の仁王像の胴体部分から、次々とお札が出てきたのだそうだ。
実家近くにもお寺があった。小学校の帰りにそのお寺を通って帰ることもよくあったので、仁王像は怖い顔だなぁと思いながら山門をくぐったものだ。例えば、あの胴体の中に昔の人々が書いたお札が入っているだなんて、私は想像をしたこともなかった。
しかし千葉県のこのお寺の仁王さんは7000ものお札を、どこからどうやって胴体の中に入れることが出来たんだろう。ポストのように投函する場所があったんだろうか。そもそも仁王さんの中にお札が入っているということが、一般的なことなのかめずらしいことなのかがわからないのだ。
仁王像の中に入っていたお札は、病気回復や家内安全への願いがほとんどで、和紙に江戸後期の「享和」「天保」などの年号が記されてあったのだそうだ。江戸時代の人もお願いごとは今と何も変わらないことだったのだなぁと思ったのだった。
願掛けをした7000の人達はもうこの世にはいない。
7000もの願掛けを体にずっと持っていて、さぞかし仁王さんも苦しかっただろう。
仁王様、ごくろうさまでした。
「昭和」に「平成」なんて、江戸時代の人には通じない言葉なんだろうなぁ。
「チョー、キモい」
とかも通じないんだろうな。
「クラブゥ〜」って・・・何だそれ。
かく言う私も、変なチリチリ頭をしている。
「なんじゃ、こやつらは」
と、江戸人には驚かれるだろう。
ところで仁王様。時代劇に出て来る「手紙類」は全て達筆なのですが、江戸時代にもものすごく下手な字の人が居たと思うのです。
「コレ、何て書いてあるのか読めねー」
ということだってあったんではないでしょうか。
人ってそんなに数百年で人格が大幅に変わると思わないので、私はその時代その時代の「なんじゃ、こやつらは人口」の絶対数は変わっていないと思っている。
江戸時代も現代も、人々の願い変わらず。
みんないつの時代も、幸せになりたいのだ。