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投稿日:2008年01月29日

2008年01月29日

今日は先輩のO氏の家に行くのに、家からタクシーに乗ったが「どちらまで?」と運転手さんに尋ねられて、道もわからなければ住所もわからないことに気付いたのだった。
「どちらまでですか?」
しまった。いつもはバイクで”なんとなくあっち”に向かい、道に迷いながらも、そのうちに辿り着いていたので、今日も何も考えずタクシーに乗ってしまった。
「えっと・・・ごめんなさい。」
「は!?」
「とにかく、今はまっすぐお願いします。」
運転手さんが優しい人でよかった。
事情を話すと一緒に考えて行きましょう!と明るく言ってくれたので、その後、リラックスしたせいか区と町までを思い出し、「そっちの方」まで連れて言ってくれることになったのだった。
運転手さんも言っていた。ここは行き方がいろいろあって何丁目というのがわかれば、またそれで全然道もかわってくるのだそうだ。
「よし。とりあえず、番地をテキトーに入れてみよう」
運転手さんが、何丁目何番地というのをナビに入力をして、さぁようやく本格的に出発となった。
「ここは水道道路と言ってね」
途中、道の説明をくれるのだが自分でハンドルを握らないと余計に道は覚えられない。最初は目印になるものを覚えようとしたが、一つ見失ってから後は観光気分で乗っていた。
30分程乗って、
「まもなく、目的地近辺には着きますよ」
そこは駅前の辺りで以前に迎えに来てもらったことがあったのだ。確か車で10分程の所が先輩の家。
「見覚え、ありますか?」
「はい」
だがここを右折か左折だったかが思い出せない。
「右か左、どちらですか?」
わからないのであてずっぽうで曲がってもらった。
「あってますかねー?」
うーーーん。
唯一、近くにコンビニAがあったと伝えたら・・・
「おぉーーーっ。ナビにコンビニ、出ましたよ」
素晴らしい。
ここでエラく二人で盛り上がって喜んだのだ。
そうして、運転手さんは角を曲がり・・・。
「多分、この辺りじゃないですか」
「あ、ここです。まさにここです」
見事、先輩の家の真ん前に着いた。
本日、オリエンテーリングみたいな移動だった。
”LET IT BE”が頭の中を流れていった。
人生ってなんとかなるものなのかなぁ・・・とタクシーを下りて一人思ったのであった。