今日は「爪切りの日」。
新年になって初めて爪を切る日。七草を浸した水に爪をつけて、爪を柔らかくしてから切ると、その年は風邪をひかずに済むのだそうだ。
そう言えば、ちょうど今チワワのダンボは「爪切り」を頑張っているところなのだ。
ダンボちゃんは動物病院に行って爪を切られる度に、うんちをちびってきた。過去100%の割合でちびる上に獣医さん達に撒き散らしたらしく、おむつをされて処置室から帰ってきたこともあった。
爪切りは、どの病院でも私から離されて奥に連れて行かれ、私の見えない所で爪は切られているので、どうやってダンボが爪を切られているかがわからない。
ちびるほど怖いことになっているの?
何にせよ、私が見れないというのが自分でも不安なのだ。だからここは一つ、家でダンボと私が爪切りタイムを持てるようになれば、病院で爪を切ることもなくなる。ダンボにとって、ストレスを抱える項目を一つ減らせるのではないかと考えて、ダンボと私で今年は「明るく楽しい爪切り」を目標にすることにしたのだった。
爪を一本切ったらおやつをあげる。
ダンボは「お風呂」という単語にはベッドの下に潜って出て来ないが、「爪切り」の場合は頑張る姿勢を見せるようになった。
「頑張ろう」と声を掛けると自ら私の所に近付いてきて、自分でも「爪を頑張って切る」つもりになって手を差し出す。
しかし・・・・爪切りを近付けると
「あ!待った」
「やっぱりやめとく!」
と、手をひっこめる。
「やっぱり、頑張ります」
と、また手を差し出したかと思えば
「いや!」
と、思い切り蹴ってくる。
どっちなんですか、一体。
あまりに切らせてもらえないので、今日は無理かなと思い、「もう、今日はやめようか」と、爪切りを片付けに行くと、今度は追い掛けてきて「ごめんなさい、嘘です」「もう一回頑張る!」とヤル気を見せるので、また一から・・・という風に、これを数回繰り返して一日1〜2本、爪を切るという大袈裟な爪切り大会をやっているのだった。
ダンボはこの2月で5歳になる。
「今は出来ないけれど、頑張って出来るようになりたい」という高度なことを言い出したのは、この5年の中で初めてのことなのだ。
私がコーチを務めよう。
オリンピックイヤーだしね。
二人で金メダルを。
エイ、エイ、オー。
2008年、今年のダンボの抱負は、「爪切りへの恐怖心を乗り越える」なのである。