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投稿日:2009年01月28日

2009年01月28日

「まことちゃんハウス」が景観破壊だとして提訴されていたが、今日の判決でまことちゃん側が勝訴したのだそうだ。
赤と白の横じま模様の家が「こちらが問題になっているまことちゃんハウスです」とテレビに映されて、近くの住民に訴えられていると知ったのは一年ぐらい前のことだっただろうか。
テレビに映し出され、「これが景観を乱すとして、今訴えられている家」と取り上げられたことによって、この家はかえって「目立つ家」になった。静かに暮らしたい住民の方にとっては騒動になってしまったことが逆効果になったんじゃないかと胸が痛む。
景観が乱されると訴訟を起こした住民の方は、きっと赤白が問題だったわけでなく、まことちゃんハウスが「赤白の派手な家」として話題になって、見物にいっぱい人がやって来るかもしれないと危惧したのだと思う。話題になったことで、観光化して記念撮影をしたり、座り込んでゴミを置いていく人が出来るんじゃないかと想像して憂えたんではないだろうか。
だが、そうだとしたらこの訴訟が憂えていたことを引き寄せてしまったように思え、なんだか気の毒に思えてならないのだった。
現に私もその後偶然家の前を通った時に「あっ、今のはまことちゃんハウスだったんじゃないかしら」と、わざわざ引き返してまた見に行った。
「まことちゃんハウスが完成しました」というニュースと、「まことちゃんハウスが問題となって近隣の人ともめている」というニュース。
テレビ番組はどちらをより多く取り上げるだろう。
テレビって、結局は人の不幸が好きなのだ。
<まことちゃんハウス、勝訴。>
こういうのは、世の中の人が別に知らなくていい事件として静かにしておいてあげればよかったのにと、テレビのいじわるさを残念に思ったのであった。