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投稿日:2012年08月01日

2012年08月01日

朝。
今日は少し息苦しい。昨日までと体調が違うなぁと思っていたら採血の結果でまたヘモグロビンの数値が7.1に下がっていた。
先週の木曜日に輸血をしてからヘモグロビン数値は7.9を維持していたので、もしかしてこのまま自然に改善して行ってくれる、なんてこともあるかもしれないと少し期待をしたのだが、また貧血が悪くなった時の自覚症状が出ているので、私の身体は治療を受けないといけない身体なんだろう。
私、こんなに身体が弱かったかなぁ。
子供の頃を思い出すと想像がつかない。今頃野人として山奥で狼を連れて暮らしていたっておかしくない程のガキンチョだった。
夕方になって、看護師さんから週末の外出許可の件で話があった。
10日程前から土日の外出を申請していて、今お休みをさせていただいているレッスンに行くつもりでいたのだ。病院は土日は検査も何もない。輸血のタイミングを調整して外に出してもらえるはずだったのだが、8月1日から診療チームが変わったからなのか、“もし調子が良ければ外出してもいい“という風にニュアンスが変わっていた。
「今度の土日は許可をもらっていたはずなんですが」
今になってそんな天気予報みたいに“外れたら残念でした“的なことを言われては困る。だってだから10日前からお願いをしていたのではないか。
看護師さんには、“もうすぐ入院して一ヶ月になるから、気分転換もしたいですよね“と優しく言われたが、なんか話が噛み合わないので先生と直接話をさせてもらうことにした。
夜になって先生に言われたことは、血液検査の結果があまりよくないので外出はギリギリになってから決めましょうということだった。
そんなんじゃ困る。だったら10日前に申請した時にそう説明してくれればいいじゃないか。
遊びに行くのではないということと、外出の事情を再度話したが、今日から診療チームが新しくなったからなのか、“ダメな可能性“をまず前提に、言葉を悪くすれば盾に話されることに、はがゆさでいっぱいになった。
会話の中で、自分達も外に出してはあげたいと思ってはいるけれど、結局は吉川さんの身体が外出出来なくさせる一番の要素を作っているんだと言われて、まぁ会話の流れでちょこっと先生も言い方がそうなってしまっただけなのだが、ちょっとこたえた。
あぁ、そうだな。私なんだな。
どんな場面でも“自分のせい“という気持ちに覆われた時は、建設的な気持ちを失ってしまう。
少し泣けた。
「自分のせい」
そう思うことは病気に限らずある。何かあった時に、反射的に「私のせいじゃない」と思うのはどうかと思うが、「自分のせい」という思考に長くとどまることも、物事が停滞するだけでこれはこれで周りが迷惑をするだけだ。
でもやっぱり少し泣けた。
そして泣いて涙が出切ったら入院中はやっぱり自分の管理下にはないことをもっと冷静に考えて、自分も行動しないといけないなと思った。
外出予定日だった日程、代わりに友人達が引き受けてくれた。入院してからもうずっとこうしてフォローをしてもらっているから、また今回の入院でも沢山の人に助けてもらっている。
狭い方を向いていちゃだめだなと思った。
感謝をして、しっかり治療を受けて、また自分が動き出せるようになった時には目の前のことに心を尽くせるよう、心は成長させなくちゃいけないなと思った。