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投稿日:2014年03月15日

2014年03月15日

夕べ、昔の写真を整理していたら、かつてチリチリのクリクリパーマをかけていた頃の写真が出てきた。

あらまー、懐かしい。

運転免許の更新の時には写真持参で行ったら、受付で「この写真で本当にいいんですか?」と怪訝な顔をされたこともある。アフロヘアのカツラだと思われていたみたいで、「地毛です」と答えたのも今となっては懐かしい思い出だ。

で、急にまたあのクリクリヘアにしたいなと思い立って、今日は美容院に行ってきたのだ。

美容院は2年ぶりぐらいになる。

昔からどうも私は美容院が苦手なのだ。

美容師さんたちは接客も気遣いの達人だし、素直にリラックスをして身を預ければいいのだが、髪に対するコンプレックスや鏡が目の前にデーンとあるということの違和感というか、変な自意識過剰のおかげで「なるべく行かないで済む」ようにしてきたように思う。

が、今日は久々にパーマを”あてる”のだ。

「こんなクリクリのパーマ、前も掛けたことがあるんですか?」

まだ見習いの男の子が話しかけてきた。

「20年ぐらい前が最初でしょうかねぇ」

答えたら一瞬沈黙があった。

<モシカシテ、アナタ、ウマレテイマシタ?>

あまり行かないうちに年月は過ぎ、店の美容師さんたちが娘や息子ぐらい年下になっていたのである。

それにしても、みんなよく働くなぁ。

言葉遣いも店の教育がしっかりしているんだろう。みんな綺麗な言葉遣いだった。一日中の立ち仕事だが、「ずっと立っているの、疲れるでしょう?」と訊ねたら一日10時間ぐらい立ちっぱなしだけれど、それは全然苦にならないとのことだった。

ただ、みんな手は荒れるみたいだ。

「ガサガサで、手をつなげない”手”なんですよ」

働く手は、”ガサガサ”を越えてとても素敵だと思う。

混んだ店内もだんだん空いて行き・・・私が最後のお客となった。

「また、いらして下さい!」

担当をしてくれた女の子が最後に笑顔で挨拶をくれた。

これで店じまい。

店員さんが全員外で待っていて「ありがとうございました!」と囲まれ挨拶をされた時は、自分が一瞬姐さんになったような気分になったが・・・。

久しぶりのパーマだ。

今日もまた帰り道に、これからはもうちょっとマメに美容院に行かなきゃなと思ったのであった。