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投稿日:2008年07月31日

2008年07月31日

渋谷HOMEにてライブ。
今日はもうすぐ発売するカバーアルバム「Reunion」からの曲をDJのTom−Oくんと二人で演るのだが、私にとってはDJの人を迎えてライブをするのも、それからカバー曲だけで構成をするライブをするのも、それに自分のライブでキーボードを積んでステージに立つのも初めてで、いつもとは気分も全然違う。
どうやって構成を組み立てようか、かなり前から一人でトライをしては組み直したりしていたので、ボツアイデアの量は過去最多かもしれない。
DJのTom−Oくんにアイデアをもらいながら、リハーサルにも結構付き合ってもらったし、やはりアプローチは違えど当日はもう持ってきた演目でどどーんとやるだけなのだ。
歌の方が体力が要るはずなのに、今日はリハーサルが終わった瞬間に息が切れてしょうがなかった。そう言えばオルガンは自分のライブで弾くのは初めてだ。
オルガンから私が連想する単語は「ダイブ」。オルガンという楽器は立って弾くことが多いせいか、アドレナリンの分泌量はピアノより高く、人のプレイを観てもそうだったがだんだん野人になってきてしまうという、割と原始人的な楽器になるのだと思う。
思い切ってダイブが出来たらよし。
「Reunion」というカバーアルバムは、自分にもトライの気持ちをくれる存在になっている。
追いつけ追い越せ。
20歳の頃、音楽の恩師に「もう限界かもしれないです」と泣きごとを言ったらものすごく怒られた。
ライブを観てくれたみなさん、ありがとう。
追いつけ追い越せ。
私も今自分が持っているもので、今日の自分をきっと越えてゆきたい。


投稿日:2008年07月30日

2008年07月30日

図書館で切り絵の本を借りてから、ちょっぴり私の中でのブームになっている。元はモビールを作りたかったのだが、ちょっとした切り絵なら気分転換ぐらいの時間と労力で出来て丁度いい。
こんなのが作りたいな、あぁこれもいいな・・・なんてことを考えながら切り絵の本を眺めるだけで楽しい時間が持てるのだ。
切り絵は、ハサミやカッターで輪郭を切っていって動物や人や雑貨などの形を作るもので、一般的なものだと二つ折りにした紙で切って、出来上がるのが左右対称になった影絵のようなものになる。
色画用紙で切ってみたり、手が込んだものになると綺麗なプリント布地をカラーコピーしてそれを切り絵に使ったりもするし、二つ折り以外にも四つ折りやじゃばら折りで切り初めて、レースのような仕上がりにすることや大掛かりな作品にすることも出来る。
私は本の通りにやるところまでがせいぜいだが、応用が効く人や自分でデザインが思いつく人だったら、楽しいオリジナルが沢山生めそうだ。
物作りは好きな方だと思う。
決して器用な方ではないが、好きなことだ。
私の息抜きタイム。
出来上がりレベルには自信がないが、自分の部屋に飾るのはまぁよし。
「休憩」はお茶を飲むより、好きな物をちょこっと作りたい。
幸せの時間なのだ。


投稿日:2008年07月29日

2008年07月29日

さて、今からプールに行くぞ。
と、思って家を出ようとしたら、空がピカっと光っているのに気がついた。
雷だ。
最近、こんな日が続いているのだ。日中は真夏の日差しで日が暮れると雷で空が荒れるという日が。同じ区内でも天気は随分違うようで、最新の天気予報を調べて出掛けても自分の頭上の天気とはズレたりと、特に夜は予想がつかないことが多いのだ。
ピカッ。ゴロゴロ・・・。
今のところ雨は降っていない。
どうしよう。
今日は「雷が怖いからやめておく」より「プールに行きたい」の気持ちの方がほんの少し強かった。
急いで行こう。
雷嫌いにしてはめずらしく雷の中、バイクで出掛けたのであった。
しかし。
雷のピカッは、家を出るとすぐに回数を増やした。
クリスマスイルミネーションのチカチカレベルとはやはり違って、空全体がチカチカっと光るとそれだけで恐怖感がよぎる。あの光は何度見ても「空の怒り」に思えて、体が反射的にすくんでしまうのだ。
ピカッと光る度に姿勢が類人猿になる。
しかし、同じ条件下でも雷が怖くない人も居る。この人達は自転車や徒歩などでピカッと光る空の下を、姿勢を崩さずにいつも通りにしているのだ。
みなさん、すごいです。
心が乱れていない。
信号待ちで、車や自転車や徒歩の人達が居る中、私は一人新種のしゃっくりかと思うような動きをしていたのだった。
みなさん。
見て見ぬフリをして下さって、どうもありがとう。
恥じらい<恐怖心
移動時間約10分ほどの道中、怖くて何度も泣きそうになった。でも一度出たからにはもう行くか帰るしかない。私にとっての「無謀」はこういうことを指す。自分は雷が本当に嫌いなんだということが、今日の一件でよくわかったのだ。
ピカッと光ると首がすくんでいた。
笑えると同時に、我ながらこの反射神経はなかなかのものなのであった。


投稿日:2008年07月28日

2008年07月28日

ある時、私は京都の河原町三条近辺を、3〜4人の東京人を連れて案内をしていた。
最近の京都については、やや知識が不足してはいるものの、それでもまだ東京人よりは私の方が京都には詳しいという自負がある。どうぞここらは私に是非案内させて下さい。そう志願をして、グループの添乗員にさせてもらったのだった。
ここが三条。
寺町より西のちょっとした通りも、風情のある通りが多いんですよ。
ひととおり、この界隈を案内してさぁ駐車場に戻ろうとした時のことだった。
「あれ、私どこに車を止めたんだったっけ」
駐車場の場所を忘れてしまったことに気づいたのだった。方角はあっちの方だということはわかるのだが・・・・、どこの駐車場に車を入れたのかが、どうしても思い出せない。
なんとか歩きながら思い出そう。ここで弱音を吐いて、みんなに不安を与えちゃいけないぞ。
とりあえず、来た道を戻る。
途中で木屋町と高瀬川、バイトをしていた懐かしいエリアを通りながら、木屋町を案内。もうちょっと東に戻ったあたりで車を止めたはず。
もう少し歩いたらきっと思い出せる。
うーん。
うーん。
うーん。
ところがどうしてもさっき車を止めたはずの駐車場のことを思い出せなかった。
どうしよう・・・・。
とりあえず、もう駐車場がわからないということをみんなに話そう。
と、思ったその時に声が聞こえてきた。
<だって夢だもん、これ>
<だから駐車場も別にわからなくてもいいんだって>
私は今までに数回、夢の中で「これは夢だから、別に気にしなくていいんだよ」ともう一人の自分に言われて、あぁそうなのかと安心をする夢体験をしているのだが、今朝の夢はまさにその夢体験をすることとなったのだった。
そうですよ。だいたい、私が一緒に居て案内をしてる東京の人達って誰なんですか。
全員知らない人じゃないか。
で、乗ってきた車って誰の車なの。
奇妙体験、アンビリーバボー!
私に起こった「真夏の夜の夢」なのであった。


投稿日:2008年07月27日

2008年07月27日

楽々決済ー支払い手続きのお知らせ
私のところに届く迷惑メールの、今の流行りがこの楽々決済からのお知らせになったようなのだ。
最初見た時は、「あれ?何を買ったかしら」と、カードで買った最近の物を思い浮かべていたが、中を見ると50万円を私に振り込んでくれるという内容のメール.それを見た瞬間「なんだ、迷惑メールじゃないか」とすぐに判断がついたのだ。
これでわかったことがひとつ。
私の生活は万単位が上限であって、何十万単位になると振り込みも振り込まれもしないということがはっきりとしているということだ。
いいのか悪いのかわからないが・・・・。
3万5千円、ぐらいの数字が多分私には騙されやすい数字なのであろう。
しかしながら楽々決済という語呂は、なんとなくなのだが、私には「楽天ショップで買い物をした支払い額のお知らせ」やヤフーのかんたん決済を思わせる。しかも「支払い手続きのお知らせ」とあれば、まず私は自分がもらえる側だと思うより払う側なんだと考えるのだ。
ふぅ、しかし騙されないぞ。
もうこういう嘘メールたちには。
数年前に届いたヤフーbbからの「あなたが当選されました」という通知は、半ば本気にして「私、懸賞に当たったかもしれないんです」と真面目に会社のY氏に報告をしたのだ。だがそもそもヤフーbbって何なのだ。ヤフーBBとも違うじゃないか。それは本当にあった懸賞だったが、だいたい私はその懸賞に応募してもいなかった。
楽々決済のお知らせ。
まただわと鼻で笑って削除箱に入れ・・・
そうしていつか、本当の支払い通知も私は捨ててしまい・・・
支払いをしなかったとして、そのうちにブラックリストに載っていそうなのである。


投稿日:2008年07月26日

2008年07月26日

種ともこさんの「雪月花Vol.3」を観に渋谷7thfloorに行った。今日は大木彩乃さんとのカップリング、大木さんは種さんに少し前に”きっとみきちゃんが好きな世界だと思う”と紹介をしてもらってCDで聴かせてもらっていたので、初ライブを楽しみにしていたのだった。
東京は連日猛暑が続いている。
渋谷駅を出たらこの猛暑の中、「とうがらし」と「不気味な子供」の着ぐるみ2体が踊っていた。「夏に着ぐるみ」は見ている方も息苦しくなる。つくづく東京は狂った街だなと思ったのだ。
早く、会場に行こう。
エアコンのある場所に。
そうして7thfloorに到着をしたのだったが・・・・。
あれ。
今日は夏祭りですか。
人は多いのに、空気が生ぬるい。聞くとエアコンが壊れているのだそうで、今日のライブは夏祭りの夜のような外の気配がする中での進行になるということだった。
<夜とはいえこんな暑さの中で、最後までいられるかなぁ>
そう不安になった人は私だけじゃなかっただろう。
最初、中に入った時は外を歩いていた時よりも温度と湿度が高く感じられて、思わずフラっとしたぐらいだったからだ。
でも夏祭りにやって来て、そういえば具合いが悪くなるという話はあまり聞いたことはない。楽しいことやワクワクすることが目の前にあるって大きな作用があるのではないだろうか。
大木さんが暮らしている秋田では、今があじさいの頃なのだそうだ。MCではそんな話が聞けた。
種さんはマイ風鈴を家から持って来て、風鈴の音をBGMに一曲歌い切った。
最後まで誰も席を立たなかった。
二つの音楽が、いつの間にか温度と湿度を忘れさせてくれていたのだと思う。
これが渋谷の7階に吹く風。
夏祭りの夜と同じ風だ。
好きな子の姿を探していたあのお祭りの夜を思い出したのだった。


投稿日:2008年07月25日

2008年07月25日

少し前、家のすぐ近くにある地区の掲示板にラジオ体操のお知らせが張ってあった。
誰でも参加出来るので来てねとあった。
小学校の時に私も起こされて行ったのだ。
近所の通称「東公園」に行くと友だちも来ていて、ラジオ体操が終わるとハンコを押してもらった。ハンコが全部押されるとジュースが無料で一本もらえる。チェリオのオレンジに交換をしてもらったという記憶がある。
ジュースがもらえるというのがあったから、ラジオ体操は成立していた。
ラジオ体操は早朝で一見健康そうなイベントだが、実に大人な取引きの世界があったのだ。
みな素直であった。
これに「チョココルネ」はつかないのかという交渉をする子供はいなかった。ジュース一本という提示に誰もゴネず、嬉々として通ったのだ。
ラジオ体操は今も取引きによって成り立っているのだろう。
みんなとわざわざ朝一緒に体操をしたい子供は居ないと私は思う。
ジュースがもらえるのかな。
ハーゲンダッツのアイスクリーム引換え券がもらえるのかな。
散歩をしながらよく注意をして見ると、朝顔を咲かせている家が多いことに気がつく。
夏の早起きは朝顔だね。
ラジオ体操への道は朝顔の道。
「貴女もブツブツ文句ばかり言っていないで、青空の下で背伸びをしていらっしゃいよ」と夏の花達が笑っていた。


投稿日:2008年07月24日

2008年07月24日

本日も猛暑。
渋谷駅を下りて、早くも246号線を越える歩道橋でフラフラになっていたのだが、下り階段の所まで来たら歩道橋を下りてすぐの所で着ぐるみのうさぎちゃんがプラカードを持って踊っているのを見つけたのだった。
大丈夫なの?!
新しくドラッグストアが出来た開店キャンペーンで、ウサギちゃんは踊っていたのだが、この暑さの中着ぐるみキャンペーンをさせるここの薬局のオーナーの人柄を疑ったのだ。
中の人が死んでしまいますよ。
冗談抜きで。
と言っても、中の人がオーナーなのかもしれないが。
随分前に、あるイベントでアンパンマンショーの人達と楽屋で一緒になったことがあった。
広い座敷の民宿風の部屋が楽屋で、アンパンマンやドキンちゃんの被り物を近くに置いて全員が会話もなくグッタリと座っていたのだ。休憩時間はいかに体力を消耗せずに過ごすかに必死の様子。夏でありながら楽屋は冬眠中みたいにシーンと静まりかえり、とてもじゃないが私達が仲良くなれるようなムードはなかった。
全員が男性だった。
被ると可愛いくなり、脱ぐと無精ヒゲに戻るという変化の大きさを知って、それから私は着ぐるみを見ると”可愛い!”というより”気持ち悪いかも!”と生理的にちょっとさぶいぼが立つようになってしまったのだ。
ミッキーもミニーちゃんも、ドナルドもウサギやクマちゃんもアンパンマンも・・・。
みんな今は怖い。
ウサギちゃんは炎天下の路上で踊っていた。
あ、暑い中
お仕事、ごくろうさまです・・・・。
夏の着ぐるみは仕事というより、ほぼ修行なのである。


投稿日:2008年07月23日

2008年07月23日

先日、ガソリンスタンドにて。
その日はガソリンの給油と共に、オイル交換を頼んだのだった。
チョイノリに乗り初めて1年3ヶ月。だがオイル交換のことは私の頭の中には全くなく、HPの書き込みで教えてもらってそれで慌ててオイル交換をしてもらいにスタンドに行ったのだ。
多分、私にとって人生初の「オイル交換」。う〜んと昔にバイクに乗っていたが、その頃のことはもうすっかり忘れてしまった。
「オイル交換ですね。じゃちょっとお預かりしますんで」
「はい、お願いします」
店員さんはしばらくお待ち下さいと言って、あっちの方にバイクと一緒に去って行ったのであった。
ところで。
私はオイルがどれぐらいの値段がするものなのかを知らないのだ。
オイルっていくらぐらいするものなの。
それは・・・
高い物なの。
安い物なの。
キョロキョロ。
すると目の前にバッテリーが売り物として並んでいるのを発見したのだった。
「え!」
値段を見ると、19800円、29800円といった金額が表示してある。
「オイルって、一体いくらするの」
軽い気持ちで家から出て来たので、1万円程しか財布には入っていないのだ。
キョロキョロ。
どこを見てもオイルがいくらなのかが書いていない。
<1万円で足りるのかしら>
<ここってカードがきくのかしら>
バッテリーの値段から自力でオイル値段を出そうとしたが、オイルってバッテリーより高いのか安いのかがわからず・・・。最悪の場合は「お金が足りません」申告をせねばならないのだとあきらめた。
「おまたせしました。」
身をかたくして直立不動で居ると、店員さんは言った。
「全部で764円になります」
「え!!全部でその値段ですか」
思わずでっかい声で尋ねていた。
クイズ、ハイアンドロー。
答え、バッテリーよりうんと低い値段であった。
オイルが1万5千円ぐらいすると思っていた私は、おかげで「お金がありません」と打ち明けずに済み、更にものすごく安い買い物をしたぐらいのラッキー気分で家路に着いたのであった。


投稿日:2008年07月22日

2008年07月22日

動体視力を左右するたんぱく質が存在することが、発見されたのだそうだ。これは視細胞から脳へ信号を送る神経の繋ぎ目だけに存在するらしい。素早い動きが特徴の「ピカチュー」をもじって、ピカチュリンと名づけられたとニュースでやっていた。
世界的発見がピカチューと結びつくとは、ちょっと意外な感じもする。研究者チームが若い世代の人達じゃないとそんなアイデアは出ないだろう。しかしながらピカチューもきっと予想もしなかったびっくりの出来事なのだ。
イチロー選手の動体視力は、このピカチュリンの働きが抜群に良いのではないかという風にも考えられているのだそうだ。ふむふむ。ボールが止まって見えるイチロー選手には、訓練だけでないそういう物質が備わっているのかもしれないのか・・・・。
この「ピカチュリン」の存在がわかったことで、病気治療の一歩となったとあったので、ニュースを見てしばらく感動に浸っていた。
私は筋無力症になってから、動体視力が著しく悪くなった。映画や番組に出てくるテロップは目で追えなくなったし、字幕も少し厳しい。テレビゲームもかつては一般レベルぐらいの時間は遊んでいたが、今はゲームソフトのコマーシャルでも最後はフラっとするものもある。多分私の場合は筋無力症の要素が絡んでそうなっているのだろうが、自分の病気と関係なくとも新しい治療方法が見つかるかもしれないのは、私にとっても明るい話だ。
2000年の秋に、私の病気には「プログラフ」という免疫抑制剤を使ってもいいという認可が下りた。私は今この薬があるおかげで毎日家で生活が出来るまでになったのだ。ステロイドだけではダメだった。イムランという他の免疫抑制剤では肝機能が悪くなって服用中止になったので、私が今の毎日をもらえているのは、過去に同じような「発見」があったおかげなのだ。
動体視力は鈍くなったが、かわりに自分は幸せを感じるアンテナの具合いが良くなった。
「ピカチュリン」って、なんだか可愛いネーミングだけれど。
他人ごとのように思えるが、自分の中にも居て・・・。
ダンボにも居るのだそうだ。
当のピカチュリンは自分に名前がついているだなんて思ってもいないか・・・・。
久しぶりに明るいニュースだった。