日別アーカイブ : 2010年3月26日

投稿日:2010年03月26日

2010年03月26日

「ポチたま」の特番を見ていたら、番組の最後にお知らせがありますと言っていて、CMが明けるとサラっと「今日で番組が最終回となります」と突然挨拶があって、そのままあれよあれよと言う間に番組が終わってしまったのだった。
待っておくんなまし〜〜〜。
終わり?
最終回?
今日は普通に特番だったんじゃなかったの?
心の準備が全く出来ていなかった。
ただの番組なのだが、かなりショックを受けた。だって「ポチたま」は私にとっての癒し番組だったのだ。夕飯を食べたあとのちょこっと気分が緩むモードに、ちょうどほっこりした風を運んでくれる番組で、家に居る時は番組の時間に合わせて予定を立てるほどとっても楽しみにしていたのだった。
もうどんな素敵な恋愛ドラマを観ても、”自分に置き換えられなく”なったが、”ポチたま”は観る人を選ばなかった。疎外感なく<見においでよ!>と間口広く受け入れてくれていたのがこの番組だったのに・・・。
3月は番組の改編で最終回を迎える番組がある。
数日間見ていなかっただけで、キャスターの人が新しくなっていたりして何事もなかったかのように番組が進行していたりするので、一瞬自分が異次元に行って帰って来たSF小説の主人公かと錯覚するのだ。
かつて、自分がおしゃべりをさせていただいたいくつものラジオ番組達もこの時期に番組が終わって寂しいなという気持ちになった。「始まったら必ず終わりがある」あるプロデューサーさんにそう言われて、そうだと思いながらもやっぱり心はそんなに割り切れないまま、思い入れを整理出来ずに後ろ髪を引かれたものだった。
あれから今、HPを持ったり、ブログを書いたり、ネットラジオをやったり、それらを続ける根底にあるものは<自分がやめると決めるまで続けられることがやりたい>という想いから来ている。
自分のやっていることも、ある日終わったら寂しいと思う誰かがきっと居る。「終わる」経験を積んでいくうちに、ささやかでもいいから自分で決定権を持てるものをちゃんと持っていたいと強く思うようになったのだった。
だから今は本当にささやかだけど、この環境が気に入っている。
「ポチたま」が終わったら寂しかった。
いつか全てに終わりがあるかもしれないけれど、その終わりを何度も挑戦して越えたいなと、こんな時には思うのだ。