朝のテレビで、クッキングトイの紹介をしていた。
クッキングトイとは「料理が作れるおもちゃ」だ。”わたがし”が作れたり、ハンドルを回すだけで綺麗な形の餃子に仕上がったり、最近のものだと生パスタやそばも作れる。おもちゃとはいえ、出来上がりも本格的な食べ物になるからすごいのだ。
私が子供の頃にも、クッキングトイが流行った。
「ママレンジ」というもので、恐らくこれがクッキングトイのハシリだったのではなかろうか。
コマーシャルで「マ〜マ〜レンジ、ママレンジ〜♪」という歌が流れ、私も買ってもらってよく遊んだっけ。まぁ、お料理と言ってもこのママレンジで出来るのは小さな付属のフライパンで焼けるミニホットケーキぐらいだったのだが、それでも本当にプク〜っと生地が膨らんでホットケーキが焼けると感動したものだった。
ママレンジでホットケーキを焼いた時の独特の甘い匂いは、今でも思い出す。今、料理がそれほど好きでない私でさえ、ママレンジで遊ぶのは楽しかったのだから、男子にはわからない女子ならではのDNAを刺激するおもちゃだったのだと思う。
あれから、クッキングトイも随分進化した。
ソフトクリームメーカーにたいやきメーカー、それからマカロンや生キャラメルを作るクッキングトイもあるのだそうだ。生パスタマシンならおもちゃではないものが売っていても、このマカロンや生キャラメルはクッキングトイを買わなければ、自宅で作れないかもしれない。
”料理”と言いつつも、理科の実験とあまり変わらないことをやっていたと思うが、フラスコだとたいして楽しくなかったものが、フライパンだと楽しかったのは、そのあとで「食べる」という楽しみがあったからなのかもしれない。
基本的には家で遊ぶものなんだろうが、電源が要らないものもあるのでキャンプや海でも使えるかもしれない。おもちゃの域を越えているおもちゃ。バーベキューぐらいの楽しさがあるクッキングトイなのだ。