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投稿日:2011年02月15日

2011年02月15日

地下鉄に乗っていたら、前に座っていた年配の女性が携帯で電話を始めた。
車内に乗り合わせた人達の視線が行っているみたいなのだが、それにも気づかずご婦人は話をしている。<ちょっとぐらいしゃべったっていいでしょ!>といった雰囲気はないので、多分なのだが、車内で電話をしてはいけないことを知らないのではないだろうか。そんな風に私には見えた。
気になったのは隣りに座るお孫さんらしき20歳ぐらいの男の子だ。
キミはさすがに知っているだろう?!
だったら注意してあげたらいいのに。今おばあちゃんは裸の王様状態で実は恥ずかしい状態になっているんだよ。
男の子は何も言わずに横で座っていた。
ま、しょうがないか。
と、目を閉じてうつむいたその時に・・・。
「バカヤロウ!携帯電話、切れ!」
「何、車内でしゃべってんだ!」
ご婦人の反対側の隣りに座っていた50代ぐらいの男性が突然怒鳴ったのだった。
ご婦人はその怒鳴り声に気づいて、電話をすぐに切った。そして「申し訳ございませんでした」と怒鳴った男性に謝ったのだが、男性は思ったよりもキレた状態が収まらない様子で「何で車内でしゃべってんだ!このやろう!」とまた大声で怒鳴るのだった。
男の子は無反応。
あれ?「連れ」ではなかったのかな?
と、思ったら次の駅に着くとやはり「連れ」だったようで二人電車を降りて行った。怒鳴った男性はまだ腹の虫がおさまらないのか、二人の降り際に最後にもう一度罵声を浴びせた。
そこまで声を荒げなくてもよかったと思うのだが・・・。
激高した男性からは若い男の子の様子は見えなかっただろうが、私の位置だと正面から3人が見えた。私はご婦人でなく、むしろ知らん顔をした男の子に対して腹が立った。
男性もその次の駅で降りた。
キレる男性が怖かった。あそこまで怒鳴るのも尋常じゃなかった。
ふぅ〜〜〜っ。
私も怖かった。
あれ・・・?みんな居たの?
血がまた通い出したように人の気配がだんだん感じられる車内となった。