日別アーカイブ : 2011年2月19日

投稿日:2011年02月19日

2011年02月19日

寝る前の私の楽しみはパソコンで好きな雑貨を眺めたり、花の苗を眺めたりすることなのだ。
<ここの雑貨、可愛い>
<もうすぐバラの季節なのよねぇ>
<これぐらいのクッションカバーだったら作れるかもしれないわ>
夢中になって見ていると、ふと視線を感じる。
そんな時は決まって少し離れた場所で、私の視界に入る位置でダンボが見ているのだ。
”まだ、寝ないの?”
ダンボは私が夜寝る前の歯磨きの時に洗面所までついて来たら、ご褒美にオヤツがもらえることを知っている。
ある時、洗濯機がカチっと止まった音が遠く洗面所の方でしたのをダンボが教えてくれたことがある。おりこうさんの我が犬につい嬉しくなってしまって褒めてオヤツをあげてしまった。
またある時は、使い切ったトイレットペーパーの芯を床に落としたらそれを拾って渡してくれたことがあった。なんて可愛いんだろうと思って、この時もオヤツをあげた。
こんな風にたまたま、犬の取った行動が健気に見えたりおりこうさんに思えたりしたことで、オヤツをあげたことが何度かあり、しかしそれがきっかけとなり、ダンボがそれを覚えて2度3度とするようになった行動がある。
その後、無邪気な顔で”何かもらえるかもしれない”という期待で尻尾を振って私を見上げている姿にいつも負けてしまい、オヤツをあげ続けてしまったのだった。
その結果「これをすればオヤツがもらえる」ことが生活の中で増えてしまった。
あうーーー。
夜、私が歯磨きをしに洗面所に行った時について行くとオヤツがもらえるというのが、その日の最後を締めくくる「オヤツチャンス」。私は私でこの習慣を出来ればなくしたいので、なるべく犬に気づかれないように寝る前の歯磨きに行こうとする。ドアを締めてしまえばこっちのもの、犬も洗面所に行けなかったらオヤツがもらえなくても納得をしてあきらめるという暗黙のルールになっているので、寝る前は椅子取りゲームのように互いに牽制しあっているのだ。
ダンボはだから毎日、私がパソコンを閉じて歯をいつ磨きに行くのかを獲物を見る目で見つめている。私がお風呂に入って、その後パソコンを開いてからだいたい目安は1〜2時間後、というふうに覚えている。
ただただ、ホシが動き出すのを見張っている。
そして尾行は素早く。
最初、おりこうさんで始まったはずなのに・・・・。
ダンボ刑事。君はいつから。
毛布の中にもぐっていたとしてもその奥で目だけは光らせている。
私を見るその目が、今はひたすら怖い私なのである。