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投稿日:2011年02月13日

2011年02月13日

日曜日は帰りにデパ地下に寄り道をするのが楽しみなのだ。
今日も中を歩いていてフラっとパン屋さんに入った。
トングとトレーを取り、美味しそうな焼きたてのアップルパンを見つけて、少し重量があるので落とさないようにと慎重に取っている時に・・・・。
すぐ後ろで「ガシャーン」と音がした。
振り返ると年配のご婦人がトレーからトングとパンを落としていたのだった。
<あ~あ。落としちゃったのね。>
一瞬状況に気を取られたが、ジロジロ見るのも失礼だと思ってまた知らない顔をしたのだが・・・・。
そのご婦人、落としたパンは一つだったのだが、それを拾って店員さんの所まで行って大きな声でこう言ったのだった。
「今ね、当たられちゃって、それでパンが落ちました」
ええええ~~~~っ?
私、当たっていないですよ。
じゃぁ、近くに居たお母さんと一緒に居た子供が当たりました?
ご婦人にしたら<パンが落ちたのは自分のせいではない>ことを主張したかったのだと思うが、人がぶつかった気配は少なくとも私はしなかった。
もしかしたら、本当にご婦人は誰かとぶつかったのかもしれないが、お行儀悪く店内を移動していた人は居なかった。「ぶつかって落としちゃいました」と言えばいいのに、「当たられちゃってパンが落ちました」という言い方をする見知らぬご婦人に、私は嫌悪感を感じたのだった。
私は「@@してあげた」という言葉遣いが常々嫌いだ。
自分がそうしようと思ったのだから、「@@した」でいいじゃないかと思う。
だから「当たられちゃって」<だから>「パンが落ちました」という言い回しは、同じにおいで以て嫌いな言い回しだ。
だいたいパンは一人では落ちない。
似ている言葉だが、どの言葉を口に出すかで人間性がうんと変わるケースがある。
日常の中でも、他人のせいに聞こえる言い方もしくは恩を着せる言い方をして身近な人を小さく裏切っているんじゃないかと疑うような人は居る。
責任転嫁気味な言葉遣いがポロっと出てしまう人がどうも好きになれない。
この人、嘘つきだなと思った時と同じぐらい警戒心を持って、なるべく近づかないでおこうと思うのである。