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投稿日:2011年11月21日

2011年11月21日

駅前の一等地が更地になって随分年月が流れた。
何が出来るのかしら。お買い物がしたくなるようなお店が出来ますように。更地になって以降はずっとそんなお願いを胸に前を通っていたのだった。
だがそこは一向に何も建つ予定もない。結構な敷地なのにいつまでたっても更地にされたままで、もうこのまま何も建たないのかもしれないとまで思うようになっていたのだ。
それが。
ちょっと前に。
工事を始めたではないか。
ワクワクワクワク。
何が出来るのかが知りたくて、駅前に買い物に行く度に周りをウロウロしてみたりしたものだった。
本当に一体何が出来るのかしら。
だが。
ある時、だいたいの外観が出来ているのを知りショックを受けたのだ。
それはどうみても銀行のつくりになっていた。だって南阿佐ヶ谷駅のみずほ銀行と同じ入り口の作りじゃぁないか。しかしみずほ銀行はこの小さな駅前にもう2軒もあるのでいらんのだろう。どこかの銀行が駅前に出来るのだ。そう思ったら楽しみにしていた分ガッカリが大きかった。
ところが。
今日また駅前に行ってみてびっくりした。
どう見ても銀行にしか見えなかったつくりだったのが、その入り口の所に「成城石井12/7OPEN!」という張り紙がしてあるではないか。
「え!!」思わず駅前ででかい声を出していた。嬉し過ぎて顔が笑っていた。
成城石井というのは、ちょっと高級なスーパーだ。普段行くスーパーではブロッコリーが200円台になっていたら「今日はやめとく」と買わずに帰る私も、1パック500円ぐらいの高級ハムを「たまにはいいわね」とカゴに入れるような店で、スーパーでは手に入らないちょっと変わった食材やお菓子などが置いてあったりする。大好きな場所なのだ。
美術館で作品を楽しむかのように、知らない食材や缶詰などを見て回る。で、気に入ったら買って帰れるのである。好きなものを買ったところで破産したりもしない。心がささくれた時なんか気分転換をさせてくれるいい場所なのだ。
駅からの帰り道。
おっさんは焼き鳥屋に吸い込まれ、そして女達はちょっと素敵なスーパーに吸い込まれる。
あぁあああ、どうしよう。
楽しみで仕方がない。
買い物に行かなくっちゃ。
これでカルディコーヒーファームと普通のスーパーと安いスーパーと雑貨屋とマクドナルドがある中、いいカードが揃って参りました。
うふふ。
お財布持って、吸い込まれて行きます。
私の街に、身近な美術館がもうすぐ出来るのである。


投稿日:2011年11月15日

2011年11月15日

ダンボは犬で、立派な動物なのだが、動物としてはちょっと駄目なんじゃないかと感じる場面に私は度々遭遇している。
子犬の時には、ベッドの上で遊んでいるうちに興奮してきてそのまま飛び跳ねて足元の柵を越えて1メートル近く下の床に落下していった。
玄関で足を踏み外して落ちることもある。
外に出て敷地内でさんざん猫にいばって吠えた後、「これぐらいにしといてやる」と言わんばかりにエラそうに戻ってきて家の中に飛び込んで来るのだが、私が窓を閉めたことに気づいていないのでガラスに思い切り激突をしてやはり地面に自ら叩き付けられたりしている。ここの窓ではガラス窓だけでなく網戸が締まっている時も激突し勢いで地面に叩き付けられている。
どこの犬でもそうなのかしら。
いや、そんなことはない。
今日も私の手伝いをしてオヤツをもらおうと、玄関に落ちていた金具を拾ってそのまま興奮して廊下に上がろうとして、廊下の位置を見誤ったようで壁に激突してまた床に転がっていた。
かなり痛いはずなのだ。
相当痛いはずなのだ。
だっていつも思い切り壁や窓みたいに堅いものにぶつかって、その反動で床に叩き付けられているのだ。軽い脳しんとうを起こしていたりするので、一瞬ヒヤっとするのだが、「オレ痛くない」と顔色一つ変えずに起き上がってフラフラしながらも普通のフリをしている。
私がちょっと足を踏んだ時には「キャイーーン!」と悲鳴をあげるのに。
痛くないフリをしてスキを見せないようにするのが精一杯の動物行動なのだろうが・・・。
普通は壁にぶつからないよ。
サバンナの動物に生まれていたら、ライオンからは逃げられたのに崖から足を踏み外して死ぬタイプであろう。
ちょっとダメな動物に縁があるらしい。
そういや歴代の彼氏も、みんなこんな”あほ”なタイプであった。


投稿日:2011年11月12日

2011年11月12日

いつも遊びに来て下さってありがとうございます。
ラジオほっこり洞vo52アップしました。
トラックダウンを終えたばかりの「忠犬ハチ」「HAPPY NEW YEAR」、podcastでも番組はお楽しみいただけます。2曲は12月21日に配信になります!応援よろしくお願い致します。


投稿日:2011年11月08日

2011年11月08日

家で作る好きな飲み物の一つに「スムージー」がある。
冷凍にしていた果物と氷と牛乳があれば、ミキサーに入れてウィーンと回したら出来上がる簡単飲み物なのだ。冷蔵庫の中にヨーグルトがあれば入れてもいいし、アイスクリームも入れてもいい。手間は全然かからない。注意するのはミキサーを普段どこに置くのかということだけだ。
少しでも奥に仕舞ってしまえば稼働率が悪くなる。”スッと手を伸ばせばそこにある”という置き場所にだけ気を使えばよし。ホットサンドメーカーはやはり棚に仕舞ったので結局買ってから一回しか使わなかった。そんなものなのだ。
私が大好きなのは、市場に出回っていた時に買って冷凍保存をしていたいちごと、ブルーベリーは割と冷蔵庫の中にあるので、それらを使ったベリースムージー。ただ、フレッシュジュースと違ってスムージーは冷凍ものを入れて回すので刃が頑丈じゃないとすんなりとは出来てくれない。
シンと静まりかえった夜中に「ウィーン」「ウィーン」と、いい感じにミックスされるまで5分ぐらいやっているのでそのうちご近所さんから叱られるんじゃないかしらと、ちょっとだけヒヤヒヤしているのだ。
長く頑張ってくれたミキサーだったが、引退をしていただいて、今日は新しく「氷も砕く」スムージー対応ミキサーを買ってきた。
「ウィーン」「バリバリバリ」
若干音がでかくなった気がしないでもないが・・・・。
スムージーが大好き。
コーヒーメーカーと電気ポットを買わない理由は、ミキサー稼働率を低くしないための場所確保の為だ。
ピカピカのミキサーくん、よろしく頼みますね。
美味しいジュースを作ってくれる我が家のマスターなのだ。


投稿日:2011年11月07日

2011年11月07日

ダンボくんは小学3年生。
あぁ・・・・、胸が痛みます。
去年にダンボの名前を書いて懸賞に応募したことがあったのだ。確か「10000名様に当たる」ぐらい出せば当たるような懸賞だったのだが、それでメモ帳やシールセットなどのミニ文具セットをもらったのだった。
「ダンボ!!当たったよ〜〜〜!ダンボちゃんが懸賞に当たりました」
えらく盛り上がってダンボに報告をしたのを覚えている。
ダンボの名前で出した懸賞に当たったことが嬉しかった。メモ帳もシールもささやかな品物ではあったが、ダンボに見せて懸賞についての説明をしたものだった。
だが。
それからしばらくして。
吉川ダンくんあてのダイレクトメールが届くようになったのだ。それはかつて私も受講したことのある子供向け通信講座の案内で、小学2年生向けのDMだった。
「保護者の方へ」と書いてあるDMを受け取ると、犬の名前で懸賞に出したことが後ろめたく思えてきた。
確かに2003年2月生まれではあるのですが・・・・。
人間で言えば小学2年生になるのか・・・・。
エコの時代に私は無駄使いに加担しているんだわ。
ごめんなさい。
心の中で謝って再生紙箱に捨てて居たのだが、DMは忘れた頃に定期的に届くようになった。
DMは葉書でなく封書のため毎回シールやおまけが同封されていて、それらのグッズを手に取るとやっぱり胸がチクっと痛んだ。ダンくんに届いたものをダンくんにあげずに自分が使っていることと、DMとしては無駄な一通になってしまったという二重の罪悪感が真面目なA型の私にはプチ重荷になっている。
いつまでこのDMは来るんだろう。
そうして春になり、次は小学3年生になったダンくんあてにDMは届くようになった。
うげげ。こ、このまま繰り上がって行くんですか。
そして今日もポストの中に「100点とれちゃうナゾがわかるよ!」と書いた封筒のDMが投函されていたのだった。
一体いつまでこのDMは届くのだろう。
ダンボが老衰で死んでも、高校2年生のダンくんにこのDMが届くのかと思うと息苦しくなってきた。
このDMを止めるには・・・・、入会するしかないのか。
つるかめ算が全くわからずいよいよ落ちこぼれたっけ。あれは確か小学5年生か6年生だったような気がする。
面積と体積は行けたはず。あれは4年生だったか。
とすると、もうちょっとだな。
5年生ぐらいになったらDMは来なくなり、そして私は吉川ダンくんとして勉強を頑張っているかもしれないのである。


投稿日:2011年11月04日

2011年11月04日

も〜いいかい?
まーだだよ〜
冷蔵庫を開けてさっき冷やしたプリンがもう出来上がったかどうか、待ち遠しくて仕方がなかった。
そぉっと器を取り出してみると・・・。
ああっ、まだ出来てなかった!
てなことがよくあった。
今、久しぶりにあれと同じ様な状況なのだ。
10月下旬にポキっと折れちゃった右足の中指。整形外科では隣りの足指を添え木代わりにしてテーピングで二本巻いた状態で骨がくっつくのを待っているのだが、折れてからもう3週間になる。ネットでは足指骨折は全治3週間とあったので、もうそろそろ添え木なしでもいいんじゃなかろうか。
そう思ってテープをそぉっと外してみたのだった。
もういいか〜い。
ま〜だだよー。
さぁ、どうだ。
立ち上がって少し歩いてみたら、痛みはもうほぼなくなったと言っていいのだが、足指は添え木効果空しく・・・・。左足とは違う形、つまり折れた時とあまり変わらず斜めになっていたのだった。
うそぉ。
3週間おとなしく添え木をしていたのに?
真っすぐになっていない。
これで完成?
えぇええええ。
足指が斜めになったからって誰も私の足指なんて見ることもないので、斜めでもどうでもいいのだが、この先斜め指で残りの人生を過ごすのかと思うと、私もいつの間にか身体のあちこちに不具合があるようになったもんだなぁとしみじみ思ったのだ。
足指でじゃんけんのパーが出せる程、器用な足だった。
これからは年中ピースサインを出す私の右足なのである。


投稿日:2011年11月03日

2011年11月03日

レコーディングしている曲の中の2曲のTDの日。
思えばデビューアルバムのレコーディング曲は、全てライブで何度も演奏をした曲ばかりだったが、それ以降は曲を作ってから先にレコーディングをしてそしてライブで演奏をするという順番になっていたのだ。
今回のレコーディングは久しぶりにデビューアルバムと同じ方法になる。最近はデモ状態でも気にせずアップしたりネットラジオで聴いてもらったりしているし、楽曲のアウトプットに対する考え方も随分変わった、というか自分の考えがようやくそこまで持てるようになったとも思う。
私はやっぱりポップスが好きなのだと思う。鍵盤を演奏する時の嗜好とはまた違う回路があって、言葉と音楽が寄り添って身近に入ってくるものが同じ位好きで、自分の中にはその2つの趣味の音楽人格が居るのだろう。12年ぶりのポップスは、よりはっきりもう一人の私の思うままの温度感を形にしたい。
「好きなことをするのが一番」という言葉をたまに聞く。文章だけ読めばちょっと浮世離れした感じもして、あまり徳のある内容じゃなさそうだが、もう少し説明を加えれば私にとって最もな言葉になると思っている。
自分の好きだなと思うもの、例えば普段の洋服選びや食材選び、身近なものはもちろん好きな音楽、好きな人・・・etc。人には「好き」だとピンと来るものとそうでないものがある。その「好き」だと思う感覚こそが、その人自身を例えばの形で表しているのだ。自分探しをしにわざわざどこか遠くに出掛ける必要もない。身近な「好き」がもうその人自身で、そのことに気づいて毎日を暮らすことが出来たらいい一日が増えるような気がする。
自分が好きだと思う、この温度感なんだと思えるところをより意識して作品を作る。漠然と今までもあったのかもしれないが今回は、そこが最も重要だなと思いながら進めている。商売はお客さんが喜ぶことをするというのが鉄則だが、作品を作るというのなら、徹底的に好きなものの純度を高めるのがいい。
日々過ごしている中でふと孤独を感じる。
そんな時、私は寂しさを紛らわせてこなかった。
それもその人の個性を感じる為の意味ある沈黙の時間として必要に思っている。


投稿日:2011年11月02日

2011年11月02日

外来日。
先月の外来終わりで採血をした血液検査の結果が出ていたのだが、血糖値が363ですごく高くなっていた。
この一ヶ月程、喉が乾いて一日3リットル以上の飲み物を飲んでいたし、トイレに行く回数も多くなっていたのだ。
「前からこんなだったっけ」
ペットボトルのジュースやスポーツドリンクやなんかを一度口をつけたら一気にゴクゴクと飲んでしまうし、記憶ではこんな風ではなかったような気がする。
だが自信があるというほどでもなく、気にしたことがなかったから、やっぱりちょっとおかしいかもしれないなぁと思っていたのだ。
そうこうするうちにここ最近は倦怠感が取れなくなっていった。
<何か、異変が起きているような気がする。>
”どこか具合いが悪いかもしれない”という風に思った時、大抵そのカンは当たるものだったが、今日の診察で最近の体調の変化について先生に話そうと思っていたら、それより先に検査結果を見せられたのだった。
血糖値の数値と私の今の体調を照らし合わせると、かなりな糖尿病みたいで、夏ぐらいからアイスや甘いものを好きなだけ食べていたことを後悔したのだった。
一ヶ月に一度の外来が2週間後になった。次回はまた採血が待っている。
糖尿病の先輩方に「甘いもの、だめですよ!」「身体をもっと大事にして下さい!」と説教をしていた自分がうんと悪い状態になっていたとは・・・。
それにしても最近フラフラしていたのはそれでだったのか。
ステロイドが減ったので糖尿病が治ったと思っていた。
大好きなチョコレート、シュークリームにロールケーキさん、ポテトチップさんもハーゲンダッツさんも・・・さようなら。
「こ〜んな、こ〜とは今までなかった。ぼくがあなたから離れて〜ゆく〜」
オフコースの「秋の気配」の歌詞がこんなにハマるとは。
お砂糖さん、さようなら。
今日から私はブラックコーヒーの似合う女になろう。


投稿日:2011年11月01日

2011年11月01日

駅前の空き地についに何か建てられ始めたのだ。
ここは駅前の一番いいところ。結構広い敷地で前はSEIYUの日用雑貨などを扱うDAIKという店舗があった。花や自転車、園芸用品も置いてあり、フェレットの餌はここで取り寄せてもらっていたのだ。だが、ある年の晩秋にここが閉店となって建物が壊されてからずっと更地のままになっていたのだった。
何が出来るのかなぁ。
もう何も建たないのかしら。
だんだん期待もなくなって、いつの間にか慣れていった。
だが、
少し前から工事が始まって何かが建つ気配がするようになったのだ。すると急にワクワクが止められなくなってきた。何が建つのですか。ねぇ、そうなんですね。ついに何か建つんですね。
以来詳細が知りたくてどこかにヒントが書いていないか、工事現場の周辺をウロウロしてみたがそれらしきヒントはなく、現場のおっちゃんに尋ねる勇気はさすがになく、外観から”マンションではなさそうだ””何かの商業施設になるのではないか”などと推理をしていたのだ。
だが・・・・。
今日行ってみて私はガッカリした。
前は建物の形がはっきりわからなかったのだが、おおよその外観が出来上がっており、その雰囲気からすればどうもここは「銀行」になるらしい。だって銀行の建物とそっくりなのだ。
数年間、楽しみに待っていたのに、銀行だなんて・・・・。
私は嬉しくない。
日用雑貨の店か、なにか私が買い物をしたくなるような店が出来るのを心待ちにしていたのに・・・・。駅前にない三井住友銀行かなにかがやってくるのだ。
思わず、暴れたくなった。
楽しみにしてたのに!!
みんな冷静に買い物のおばちゃんや奥さん達が行くが、貴女もガッカリしなかったのですか。
前の家でも、「ここにコンビニが出来ますように」の私の願いはことごとく打ち砕かれた。
私の中のちびっこがものすごく駄々をこねている。
ほんとだよ、ほんとだよね。
わけもなく駅前で地団駄が踏みたくなったのであった。