おにゅ〜の靴を履いて出掛けた。
と、言っても原付で、である。
最近はおにゅ〜の靴を下ろす日は「原付で出掛ける日」にすることが多くなった。というのも、途中で足が痛くなることが多いのだ。家を出たあたりはいいのだが、そのうちに思わぬ場所が痛くなってくることがある。するとそこからは急激に痛みが増してきて、そうなるともう一足踏み出すのが痛くてたまらなくなってくるのだった。
駅構内ってこんなに長く歩くんだわ・・・。履き慣れた靴であればなんていうことのない道のりも、剣山の上でも歩いているのかしらと思うほど足に痛みが刺さる。病気でもないのに、こんなに痛い状況を・・・自分が選んだのだわと思うと何に八つ当たりすることも出来ず、靴を脱いだ時にようやく解放されるという「失敗の一日」を作ってしまうのが、このおにゅ〜の靴の日なのである。
原付の場合。とにかく歩く距離が少ないのがなんといってもよい。新しい靴の場合はあんまり歩かなければダメージとしてはかなり少ないので、原付で出掛ける日に靴を下ろして、そして少しずつ足に馴染ませて行くというパターンがなんだかとてもいいのだ。
今日の靴はちょびっとヒールの高い靴に久しぶりに挑戦したのもあり・・・。
原付を降りて10メートル程歩いたらそこで本日限界点に達してしまった。なんと早い。それからというもの、椅子に座っている時はいいのだが歩くと痛みが襲うようになってしまい、トイレに行くにもまるでお腹が痛いのかと思う程、暗い顔でヨボヨボと歩くハメになってしまったのだった。
くちびるをすぼめたような形で。
靴の中、私の両足は在った。
「一体なんでこんなことが起こったんや!」
「そっちもですか?いや〜こっちもですねんわ!」
「押すな押すな、押さんとって!」
「あぁああああっ、いつまで続くんや!」
私の両足の細胞が叫んでおった。