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投稿日:2014年06月26日

2014年06月26日

この間の入院で友達になったこばちゃんが、外来のあとに訪ねてくれた。

最近、こばちゃんは昔のような特別な力のアンテナがまた敏感になってきたらしい。

ステロイドのせいかなぁと言っていた。

目には見えない不思議な力の存在を私は信じている。自分にはその能力はないのだが、そういう話から特別な力のある音楽の先輩のことを思い出した。

彼女はコンサートツアーのお仕事でひどい足首捻挫をしてしまったのを、自分の手でさすって一日で治してしまったことがあるのだ。

こばちゃんに、その話をしてこばちゃんの手にもきっとそういう力があると思うと言おうとしたら、

「あのね、私も今までずっとそうやって息子達を治してきたのよ」

と、先に言われてしまった。

先輩もこばちゃんも、共通しているのは、周りの人達に常に愛を放っているところ。

こばちゃん、まず自分の身体にその力を使ってよと言ったが、そうだねと言いながらよっしーが元気になるようにと背中に手をあててくれて、また別の病友の顔を見に行って来るわと言って15階へと上って行ったのだった。

「今日も黄緑色が見えるのよね。」

オーラのことだ。

ひぇーっ、見えるんだ。すごい。

きっといろいろ大丈夫。欲を言えばよっしーが治療に対してもっと前向きになれたらもっといいよと助言をもらった。

不思議な話は、もっと前は知り合いの知り合いの話レベルでやや現実感のないものだったけれど、長く生きているせいか、直接本人に聞くようになって、身近なものになってきた。

想いの力は確かにあると思う。想いを私はいっぱい受けている。今までもそう、今も。

Facebookではここ3日、続けて訃報のを目にしている。私自身はご一緒させてもらったことはない方々なのだが、友人を失うことがこんなに寂しく残念なことだとは、若い頃には想像もしなかった。

偶然のように出会い、それからどこかでつながって時間を重ねることが、どんなに人生を豊かにしていたかを、こういう別れで痛烈に感じる、友や出会った人達すべてのご縁は本当に選ばれた出会いだったのだとあらためて思う。

たくさんの出会いがあったなぁ。

私達は、思っている以上に、たくさんのかけがえのないものを手にしているのだと思う。

友人が病気と闘っていることを新たに知ったりもする。

乗り越えて行こうよ、共に。

まだ私も出会えた人達とこの先も一緒に笑ったり、言葉を交わしたりしていたい。

目指すはやっぱり93歳で、一人庭の花の手入れをしているお婆ちゃん。今晩はグラタンにしようかしらとのんびり午後のお茶タイムをしていたいのだ。