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投稿日:2007年05月03日

2007年05月03日

代官山「晴れたら空に豆まいて」にて、アウルのライブ。
去年の年末に京都でアウルのライブに参加をさせてもらって、今回は二度目の参加になる。前回はバンド編成、今日はアコースティックユニットでの演奏だ。
他のライブでもそうなのだが、リハーサルに入るまでにはまず打ち合わせをし、その後に譜面や曲を受け取って、練習をしたり必要な音源を作ったりといった準備をする流れになっている。
今回打ち合わせで決まった曲で、前回はやらなかった曲が新たにあり、それらの曲は今回譜面が先に届いた。
その中の一曲、タイトルは「流星28号」。
曲が手元にないと、ポップスの場合は譜面だけじゃ、ほぼどんな曲なのかはわからない。コード譜とそのタイトルからどんな曲なんだろうなぁと想像をして、曲が届く数日間、待っていたのだ。
曲を書く人は、タイトルから始める人も居るし、タイトルが最後という人とマチマチで、私はタイトルがいつも一番最後になる。「流星28号」っていいタイトルだなぁと、自分には浮かばないタイトルを見てそんな風に思っていたのだった。
ゲンタくんの歌う恋の歌は、いつもぼんやりとその女性の姿形が浮かぶ。
歌に手を引かれて、恋を思い出し、恋を失い、恋を振り返るのは演奏をする側に居ても体感する。
歌があるからピアノを弾く。
いくら恋なんてもういらないわと口にしても、音楽を続けている以上、自分のすぐそばに切ない気持ちがあることを感じてしまうことがある。
AやDm、B7という記号だけでは何の感情も沸かなかった譜面が、歌になれば心に景色を連れてくる。
人は音楽を聴いて、愛しい人を思い出す。
胸が苦しくなるのか。
あたたかな気持ちになるのか。
後悔がよぎるのか。
ゲンタくんとは長い付き合いになるというのに、そう言えばプライベートを全く知らない。
歌の中の彼女が聴いたら、どんな気持ちになるのかな。
なんて、大きなお世話だな。
歌に触れて誰かを思い出したとしたら、それはその人にとって今でも愛しい人なのだ。