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投稿日:2007年05月28日

2007年05月28日

金子みすずトリビュートライブを観に行った。
金子みすずさんは大好きな詩人なのだ。
平仮名の言葉と文章で、ストレートに投げかけてくる。何の雑誌での紹介なのか忘れたが、金子みすずさんの詩が載せられているのを見て、すぐに本屋に探しに行ったのが10年程前になるだろうか。金子みすず全集は、好きな詩に折り目をつけ病室でも読んだ少ない本の一つだ。
感性の豊かな人だったのだと思う。詩を読んで繊細な心が伝わってきたが、残念だったのは彼女が自殺で一生を終えたという点だった。感じやすい心をそこに向けちゃだめだと、詩を読むたびに一層思ったことだった。
今回はトリビュートアルバム発売記念ライブで、アルバムは金子みすず作品に何組かの女性アーティストが曲をつけたり、朗読をしたりしたオムニバス形式になっている。
本当は自分も参加したかったというのが本音だが、やはりみすずさんの詩は耳で聴いてもスーっと入ってくる。参加メンバーの方々が大事に作品を音にしたという所も大きく、アルバムを上質なものだなぁと感じているので、今日のこのオムニバス形式のライブも非常に楽しんだのだ。
最近はよくライブのお誘いを頂く。今日は全て女性ボーカルばかり、そう言えば私は数年前まで女性ボーカルのライブには行けなかった。歌えないことが自分の頭によぎってしまうのではないだろうか。個人的な感情に覆われてしまうのではないだろうか。心がどれぐらい穏やかでいられるかに自信がもてずに、出掛けて行けなかったのだった。
今はその呪縛から解放された。もうほぼフラットだ。
金子みすずの詩にある”みんなちがって、みんないい”のセンテンスが無理なく等身大の私の心にやってきてくれたのだろう。
今日は久しぶりにエポさんとお話をさせてもらった。エポさんは学生の頃からのファンで、初めてお目にかかった時にサインをもらった憧れの人だ。だから緊張のあまりつい堅い口調になってしまう。
”みんなちがって、みんないい”
この詩はエポさんが朗読をしている。
どのアーティストも、”みんなちがって、みんなよかった”。
エポさんは今日のライブでも、歌が平仮名で耳に聴こえてくる歌人だった。