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投稿日:2007年05月02日

2007年05月02日

先日、脇腹を「グネった」と言うと、東京人のY氏に笑われた。
じゃあ、「グネる」はどういう言い方をするのかと尋ねたら、それは「捻る」と言うらしい。
「グネるなんて言わないよ。あはははー」
「グネる」って、全国レベルで使われている言葉じゃなかったのか。
しかし、「グネる」には私にしてみれば、「捻る」だけでなく「めっちゃ痛くて泣きそうになった」部分までの表現力がある。「捻る」は「捻る」で存在し、「グネる」はまた別のもっと痛い「捻り」の単語で、先日の脇腹を痛めたニュアンスは、やはり「グネる」なのだ。
丁寧に「捻る」と「グネる」の使い分けを説明したが、全部聞いたあとで、再度
「でもグネるなんて言わないよ。あはははー」
で、会話は終わったのだった。
東京で暮らしていると、なんでもない会話の途中で笑われることがある。人が話している最中に、「ちょっと待って。今何て言った?」と質問をされる。それで急遽単語の意味を説明をするのだが、その説明をし終わった時には何の話をしていたのか忘れてしまうことがあるのだ。
「何、話してましたっけ」
「さぁ・・・」
私の話は、聞いても聞かなくてもどっちでもいい程度のものなのである。
今日は関西人のアウルのメンバーとスタッフの千秋さんが居る中で、「グネる」の話をもう一度してみた。
「グネるって、言いますよねぇー」
関西圏では「グネる」は何の違和感もない言葉なのだ。
「あれ、今日は笑わないんですかー」
先日、あんなに笑ったY氏にちょっとイジワルな仕返しをした。
1対1の場合は笑われ、複数対1になると笑われない。
言葉をめぐる法則なのだ。