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投稿日:2007年05月08日

2007年05月08日

リハーサルで自由が丘に行った。
自由が丘に行くのは久しぶり、雑貨好きの私にとって自由が丘は「雑貨屋さんの街」なのだ。東京に来た頃は中野から出掛けたが中野からはちょっと遠く、気軽に行ける位置ではなかったので、行くと”回れるだけ回ろう”と、遠足並みに歩いたものだ。
輸入物のポストカードショップ、アンティークショップ、ハーブの店にカジュアルテイストの雑貨店、大好きなリネンショップに和食器の店、雑貨本で地図を頭に入れて探した店もあった。
が、同じく吉祥寺も雑貨の街。この数年の間に自由が丘にしかなかった店が吉祥寺にも出店をするようになり、自由が丘と吉祥寺はほぼ品揃えとしては同じになったので、自由が丘に出ることはなくなったのだった。
あぁ、だがやはり私は雑貨好き。リハーサルスタジオの前に、白いペンキで塗られた雑貨屋を発見する。
”こっちにおいでよ!”
ちょっと早く着いたので、思わずフラフラと吸い寄せられるように店に入っていたのだ。
しかし、
なんでこんなに高い。
フランスのノミの市で仕入れたという雑貨達が並んでいたのだが、ケーキ皿やグラスは日本製のだいたい同クラスのものの約3倍の値段がついていた。そして、500円ぐらいのプラスチックのキーホルダーが50個ぐらい壁に吊してあるのだが、それらは7000円から12000円の値段になっているのだった。
アンティークだか何だか知らないが、どう考えても商品と値段が釣り合わない。これは飛行機代とホテル代を上乗せしていますね。
”嘘つき!”
心の中で叫んだ。
”そんなに可愛いくない!”
だが、自由が丘では店が正しいのである。
買う人がおるのが自由が丘なのだ。
まぁ、よい。
わからんでよい。
私は、カメレオン的に忙しい。
まず客として明るい顔で雑貨屋に入り、店内で貧乏人となり、うなだれて店を出たあと、通りを渡る間に普通人となり、それから地下に下りて「おはようございます」と挨拶をし、そうしてピアノを弾くのであった。