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投稿日:2009年06月24日

2009年06月24日

外来日。
病院には中央線に乗って行くのだが、9時台になっても中央線はプチラッシュ状態で、顔が押し潰されるまでは行かないものの、体は押し潰されるのだ。
押される、蹴られるのはもちろんだが、杖まで蹴るのはやめてもらいたい。
今日は掴まるポールも少しのエリアもなく、乗った位置が不利な場所だったせいで、駅に着くともみくちゃになってヘトヘトになった。
それにしても、東京って冷たいなと思うのは、よぼよぼのお年寄りにも席を譲らない場面を多く見ることだ。優先座席って、電鉄会社も「一応シールを貼っておかないとまずいだろうし」程度で形だけ貼っているだけに思える。車内に優先座席の認識はもはやなく、あれは老人よりすばやく席を取れる人達にとっての有利な席でしかない。
もっと身近なのは近所を走るコミュニティバスだ。このバスでは、どんな教育をしているんだろうと目を疑う親子がよく乗っている。品のいい格好のママと私学の制服を着た子供が上品言葉でお話をしているのだが、周りにはお年寄りがヨボヨボと立っている、という光景を度々見る。でも親子共に席を譲っているところを見たことがない。
東京だけがそうなんだろうか。そういう場面に出くわしたら何とも言えない残念な気分になるのだ。
今日は電車の中でもみくちゃにされていたら、年輩の男性が「大丈夫ですか」と声を掛けて下さり、その声をきっかけに近くの女性に席を譲って頂いた。
めったにない幸運な日だった。
みんなそんなに余裕がないわけじゃないと思うのに。
東京の電車の中は、思い遣りのない殺伐とした空気が流れている。