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投稿日:2012年05月17日

2012年05月17日

ホテルで朝食を採ったあと、9時15分発の空港行きシャトルバスに乗る。
夕べはよく眠れた。昨日、一昨日はホテルのベッドに何かの虫が居て、何カ所も刺されて痒くて仕方がなかったのだ。外を眺めようと窓を開けたら、このホテルの窓には外側に網戸が張ってあった。もう少しするとヴェネツィアは蚊が多くなるらしく、この辺りも虫が多くなるのだろう。
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ミラノマルペンサ空港には早めに着いたので、荷物をまずチェックインする。このスーツケースは鍵が壊れているのですが、何か対応策はありますかと一応 尋ねてはみたが「ない」ということだったので、そのまま預けた。どうせペンチで1分で開いてしまうような鍵なのだ。何がTSAロック仕様だ。鍵なしで上等じゃないか。
スーツケースの重量を計ったら17.5キロだった。去年は確か少しオーバーして焦った。その時は係りの人が大目にみてくれたが今回はその辺も気をつけようと思っていたので、まずまずの成績だった。
しかし。
肩から下げているバッグもジッパーが壊れたまま一番大きな口のところがパカっと開いている。
まるで泥棒を挑発しているかの様…。
その点については、私もまさかこんなはずじゃなかった。
その後無事に出国手続きを終える。
やれやれ、一安心。
搭乗まで時間があったので待ち時間にお土産でも買おうかなと歩き出したら、遠くに鞄屋さんがあった。
鞄ねぇ。
ここまで耐えたんだから、もういらないわ。
と、思いながら何気なくディスプレイに目をやると…。
機内持ち込みサイズのとっても素敵なスーツケースを見つけた。
か、可愛い‼
可愛い‼とは思っても、普段私はあまり一目惚れして衝動買いはしない方である。
でもたまーにあるのだ。
衝動買い。
でぃす。ぷりぃーず。
最後の最後に思わぬ大出費。カードが使えるって本当に恐ろしい。
ま、いっか。
あまりない一目惚れだったんだから。
チャオ、イタリア!
とっても楽しい旅だった。
グラッツェ、ありがとう。
さよなら!
そして11時20分、マルペンサ空港を出発し乗り継ぎのコペンハーゲン空港に向かったのであった。
コペンハーゲン空港に着いたのは午後1時半。眼下にはバルト海が広がる海っぺりのコペンハーゲン空港。島と島をつなぐ長い橋が見えるのが空港近くの風景だ。
この空港はとても広いのだが、乗り継ぎまで2時間ほどあるのでゆっくり移動しよう。
コペンハーゲン空港はマルペンサ空港よりもっと店が多く、しかも日本でも人気の高い北欧雑貨やマリメッコなどの人気ブランドの店が並んでいる。
行きにここを通った時には、価格表示がコペンハーゲンの通貨だった。なのでさっきのマルペンサ空港で残りのユーロを使い切って来たのだが、よく見るとユーロ表示もされている店が多いではないか。
こっちの空港の店の方がうんと可愛い店が一杯あったのだ。
失敗した。
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ところで。
去年プロバンスでお土産にと買った素敵なブレスレットは、数カ月前三軒茶屋の普通の雑貨屋さんで同じ物を見つけて脱力した。パリのデパートでこれまた素敵 なペーパーナプキンを買って友人に送ろうと思ったら、裏に日本語でもペーパーナプキンという表示がされていて、なんとなくお土産ではない気分になってきて 渡せずに終わったのだ。
今回も旅先で日本語表記のあるペーパーナプキンを見つけた。もうペーパーナプキンはそんなもの、と今度は気にしなくなったが、フィレンツェとヴェネツィア の一等地に店を構えるプチプラアクセサリー店が、先日阿佐ヶ谷駅構内で入った店と同じだったのには驚いた。
そしてその店はコペンハーゲン空港の中にもあるではないか。
杉並の自宅から原付で10分。お惣菜を買った帰りになんとなく覗いて、「あら、新しいお店が出来ているじゃない。」と中に入り、これいいわねと買い物をして帰った店なのだ。
新宿や渋谷じゃなく、阿佐ヶ谷の改札口を出たすぐのところにあるジモティな店なのである。
旅をして思ったことは、日本は何でも手に入るということだ。
そしてとても便利な国。旅行中は杖や車いすでの外出は特に大変だなと思う場面が幾つもあり、普段暮らしていると国内では「日本」の良くない面ばかりが取り上げられ自分も麻痺している部分が多々あった。だが、日本はよく考えられた親切な国だ。いろいろ問題はあるにせよ、暮らしやすい環境が整えられていることにもまた目を向けて、有り難いなという気持ちも持たないといけない。
コペンハーゲン空港ではさずがに日本人が多くなっていた。関西弁が聞こえて来たり、日本語がチラホラ耳に入って来る。成田行きの飛行機がもうすぐここから出るからだろう。
移動の途中にあるイートインタイプのパン屋さんで、旅慣れた旅行者と思われる女性が二人、立て続けに店の奥に置いてあるゴマがついた食パンを差して買っていた。
きっとツウな食パンなのだ。
旅慣れた女性は1人目が二斤も買っていたので、私は前の女性が支払いを終えたあとに、わたしも同じのを下さいと言ってGETした。ロングサイズの食パンとはいえ、食パンをカードで買うのは初めてであった。
それにしても…。
何なのだ、この重さは!
食パンに見えたこのパンは食パンとは思えない重さで、何パンなのかわからなくなったのであった。
コペンハーゲンは小雨。
飛行機は日本時間の22時45分発、15時45分に成田に向けて出発をした。
デンマークもいつか訪れてみたい。
アンデルセンの人魚姫で有名なデンマーク。
いよいよ、日本に帰るんだ。
機内アナウンスが日本語になる。
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旅も大好きだが、家も大好きな場所。
帰ったら掃除、洗濯を早速しなくっちゃ。
飛行場を飛び立つと、私達の乗った飛行機はゆっくりバルト海の上を旋回して、そうして真っ白な綿菓子のような雲雲の上へと上って行った。