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投稿日:2009年02月16日

2009年02月16日

ダンボの精密検査で、10時に病院に預けに行く。
今日も待ち合い室には、飼い主さんと一緒にワンちゃんねこちゃんが診察を待っている。どの仔も一見どこが悪いのかわからないような仔ばかり。ダンボもそう。でもみんな何かしらの具合いが悪くてここにやって来ているのだ。
昨日今日とダンボはまた元気を取り戻した。
病院は犬だって不安になる場所。犬の場合はどうしてここに連れて来られて怖い思いをするのかがわからないから、ちょっと胸が痛い。何も悪いことをしていないのにひどいことをされたと受け取らなければいいのになと思いつつ、先生に預けて一度家に帰ったのだった。
いつも外出をして家に帰るとダンボの姿がある。
カチッ。
ヒーターのスイッチを入れたけれど、部屋にはその音しかしなかった。いつもはこの音がしたら布団から飛び出て来るダンボ。ダンボはこのヒーターの前でくつろぐのが大好きなのだ。
3時半か4時頃に電話が来るまで、今日は私がお留守番。
自分が動かないと家の中は物音一つしない。
ダンボが居ないと、一気に部屋の温度が低くなる。
仕事をしながら時々時計を見て、今頃どうしているかなぁとダンボのことを思い出していたのだった。
電話が掛かって来たのは4時半。診察はそれからもっと遅い夜の7時半頃。診察室に呼ばれて中に入ったらダンボの姿がなかった。
それで検査の結果に何かしらあるんだと感じたが、それは皮肉にも当たっていた。血液検査の結果、ダンボは肝臓の値がとても高くなっていてGPT値が1000、ALPの数値は2500近くにまでなっているということだった。正常値がGPTだったら23〜89、ALTは68〜318の間にあるので、数字だけを見たらあきらかによくないのが私にもわかる。
「いろいろ原因を探ってみます。あともう一つは先天性の門脈シャントという病気の可能性が少し疑われるので、今追加の検査をしている最中です。結果がわかったらまたご連絡します」
何らかの理由でダンボは肝臓を悪くしていたのだ。
でも・・・先天性の病気ってどういう病気なんだろう。
「じゃぁ、ダンボちゃんを今連れて来ますんで」
奥から出て来たダンボは、私の顔を見ても喜ぶ風でもなくやっぱり”怖いおし置きを受けてビビっている”状態のままだった。
昨日は元気そうにしていた。
よかった・・・・と、ホっとしたところだったのに。
検査の結果が予想していないことだったので、私もまだ頭の中が整理出来ない。ダンボと一緒に家に帰れることを今は喜ぼうと自分に言い聞かせたのだった。
家に帰るとダンボはようやく明るいダンボに戻った。
お腹が空いたよと飛び跳ねるダンボ。
美味しくお食べ。
悲しくて心細い自分を押し込めなくちゃ。冷静に問題に対処出来る自分になれるように、その努力をしなくちゃ。
「ダンボが居るから頑張れる〜」
仕事の作業が大変な時に、よく部屋の中で鼻歌を歌っていた。
こんなとき、自分は何をしたらいいんだろう。どんな考えをお守りにしたらいいんだろう。本当はとても悲しくて心細い。だがそれは私側から見た私一人のこと。大事なのはダンボと私の間柄においての自分だ。
どうしたらいいだろう。
どうあればいいだろう。
必死で自分に問いかけていた。