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投稿日:2009年02月23日

2009年02月23日

レコーディングで、今日は依田彩ちゃんにバイオリンを弾きに来てもらった。
彩ちゃんとはイベントでご一緒させてもらって、その後、あるライブ会場でバッタリ会って、お互い思わぬ友人繋がりだったねと驚いたのだった。今日はデモで自分が弾いていたシンセのバイオリンパートを弾き直してもらうので、まずは「こんな感じ・・」と、サンプルのデモをシンセバイオリンの音で聴いてもらう。
シンセサイザーの中にはいろんな種類の楽器の音が入っている。ベースやドラムにギター、チューバなどの管楽器の音や人の声も出せるし、オーケストラに出て来るハープの音からノイズ音や鳥の声までと幅広く、どんな音でも出せると言ってもいい、音の辞書みたいなものなのだ。
だが音楽というのは不思議なもので、例えどれだけ似た音で奏でたとしても、本物の楽器を前にすると圧倒的に敵わなくなる。楽器の持つ力と弾き手の持つ力は、それだけ音楽にとって重要な鍵となっている。そのことは、私の場合シンセを通してわかったことだった。
自分でも気持ちを込めて弾いたシンセバイオリンだったが、それを一度ガイドに聴いてもらってから自分のニュアンスで弾いて下さいとお願いをしたら、同じ音符なのにこんなに世界が変わるものなのかと感動した。
「別の弓に変えて、一度演奏してみようかな」
彩ちゃんのアイデアで弓を変えて同じ演奏をしてもらったら、彼女の言うとおり音がさっきより明るく華やかになった。
レコーディング、無事終了。
今週は「ハコイヌ」の作業もいよいよ佳境を迎え、最終データの仕上げを並行してやっている。私の仕事が終わるMAまであと一週間。今回は私にとってかつてない程の作業量だったが、ようやくここまで来れた。
トンネルを抜けるとそこは雪国ではなく、
きっと春のような気がする。
頑張れ、頑張れ。
あともうちょっとだ。