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投稿日:2011年08月08日

2011年08月08日

自分が今までに出した作品の中で、自分が持っていないものがある。
何かの折りに、自分の手持ち分を資料で貸し出したりしてそのまま戻って来なかったりしたのだろう。なので中古店やオークションで見つけて買ったりして、今はだいたいほとんどは手元にあるのだが、私の作品を持っている人の割と多くはそのようにして手に入れられた人が多いのではないだろうか。実際に「オークションで見つけました」「中古店で発見した」という情報をいただき、そして「よく手に入りましたね」と驚く私も変だが、とにかくそんな会話を何度となくしてきたのだ。
それにしても、中古市場での値段には驚く。
今日はアマゾンで別の調べ物をしていたのだが、2002年に出させてもらった本がアマゾンで19円で売られているのをふと見つけた。
「19円!?」
送り賃の方が高い。
振込代の方が高いではないか。
もっと言えば20円の大きめサイズのチロルチョコの方が高い、ということになるのか・・・・。
そして楽曲提供させてもらった某シングル曲は1円で売られていた。
うむむむむーーーー。な、な、な、な、なんじゃこりゃーーーーーーーっ!
と、叫びたいような気分だったが、何故か大笑いしていた。
もう物の値段がよくわからない。
1円と19円の数字に唖然としていたら、今度は4枚目に出したシングルに新品で2万円という値段がついていた。
確かこれは定価1000円だったはずで、「プレミア!」というより、この店がただやみくもに高い値段をつけただけなのだろう。だって同じ作品が中古で同じページで400円で売っているのだ。
よく「印税が何億円!」ということが話題になる。
売れている人だからこそ取り上げられ、そして話題になるが・・・・。
現実としては”印税がいっぱい入ってきた話”よりも”中古で30円で売られていた話”の方が、エピソードとして持っている人の方がいっぱいいるのである。