最近のキッチンツールはカラフルになった。
ピンクに黄色に緑にラベンダー色なんてのもあったりして、スチール製が当たり前となっていたキッチンツールもすっかり色鉛筆のような明るい取り合わせとなったのだ。
保守的な私は「シリコン製」のものになかなか手が出なかった。
見た目がどうも熱に弱い気がしてならない。大丈夫と書いてあっても、フライパンで炒め物をしているうちに溶けてゴムの焼けたニオイがしてくるのではないか。いや、してくるに違いない・・・と信用出来ないでいたのだった。
実家に居た頃は、母がやはり猜疑心が強く、レトルトカレーは家では出なかったし、クーラーは直接風に当たったら病気になり、電子レンジは容易にさわってはいけない物としてまるで爆発物のような扱いであった。
このカラフルキッチンツールについては一つ気になることがあった。
それはこんなに鮮やかな色のお玉やトングで調理をすると、食材の色に対して色が毒々しく見えてきて食材が美味しく思えなくなるのではないか。だから長い間主張のない色でキッチンツールというのは存在していたのではないかと。
保守的な私も、しかしそろそろこれらのカラフルキッチングッズがすこ〜しずつ増えて来ているのは事実だ。ヘラは黄色だし、明るいオレンジ色のシリコンスチーマーは温野菜を作るのに重宝している。
慣れれば気にならないものなのだなぁ。
しかし、流しの排水口カバー、菊割れフタのカラフルは失敗だった。カラフルキッチンツールが流行る前に既に使ってみたものの・・・・。黄色い明るいゴムのなんと汚れの目立つこと。毎日の歯磨きと同じ回数、排水口カバーを洗わねばならないという恐ろしい手間が待っていた。あれは昔ながらの黒いゴムのものか、ステンレスのものがよい。
まぁ、しかしキッチンが明るくなるのはいいことだ。
キッチンにお花が咲いたみたいですね。
窓辺にはお花もあって。
優しい色合いです。
そして。
今日も私は黒こげの料理を作っているのである。