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投稿日:2007年08月04日

2007年08月04日

今日はラジオのディレクターのK氏と、江戸東京たてもの園に行った。
場所は東京の郊外、小金井市というところにあって前からどんなところなのかなぁと興味があったのだ。
K氏はこの江戸東京たてもの園がお気に入りの場所で、時々ここに来ているのだそうだ。
いつもは夕方までの開園時間のところ、今日と明日だけは夜の8時半までの夏祭りをやっていて、中に入ると浴衣姿の女の子が結構目に入る。園内は一つの田舎町のような空間になっていて、「江戸」というので私はずっと江戸時代の建物ばかりが復元されている場所だと思っていたのだがそうではなく、明治大正昭和初期の当時ハイカラだった建物も多く、それらがゆったりと敷地内に佇んでいるという造りになっていた。
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東のゾーンはちょっとした町のイメージ。居酒屋や風呂屋、花屋さんに文具店、和傘屋さんもある。ちょっとした路地みたいなエリアもあってその辺りは今も探せばありそうな景色だ。赤い風鈴が小さく音を鳴らしていて、東京の連日の猛暑はここでも変わりはないのに、クーラーのない場所であるにもかかわらず、さほど暑さが気にならなくなってくる。
西側ゾーンに行くと、今度は町から離れて別荘に来たかのような家達が点在していた。これは昭和の初め頃に実際に人が住んでいた家達で、今の時代にあっても十分立派で素敵な家になるのだろう。
これらの家もアトラクションの一つとして”中に入れる”というところが女心をそそる。女はみな、家の中を見たり実際に入ったりするのが好きなのだ。
「ヤッホー」
今度は急に高原の別荘にでも旅行にやってきたかのような感覚になってきた。
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一番西寄りには、私の子供の頃過ごした祖母の田舎にそっくりの景色があった。冷んやりとした土間があって、すぐそこを上がると畳の間が続く。そうだった。ちょうどおばーちゃんの家の裏のお家がこんな感じだった。ハエ取り紙が上から吊り下がっていたことやなんかを思い出す。
ベンチに座って休憩をしていると、ひぐらしの声が聞こえてきていた。都内ではなくどこかの田舎町に訪ねてきたような遠くまでやってきたような気がしたのだった。
この村でも今日と明日は盆踊り。
知らない場所に来たというより、やっぱりおばーちゃんの家に遊びに行った感じだ。
こんなお祭りはここも一年に一度だけ。明日もう一日お祭りがあればまたここも元のたてもの園に戻る。
「田舎のおばーちゃんち」というものを私は持っていたが、それがない人だっている。前にそういうのが自分にはなくて、ちょっと寂しいんですよねー。なんてことを人に言われたことがある。
誰だったかな・・・。思い出せない。
ここに来れば、夏休みのおばーちゃん家が体験出来るよ。
今度そんな人に会ったら、そう教えたくなるような場所だった。