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投稿日:2007年08月10日

2007年08月10日

今日はラジオのスタジオに収録に行った。
一歩外に出ただけで、うわぁっと声が出そうな強烈な日差し、玄関の鍵を閉めている短い時間に背中から光のビームを感じるのだ。
夏の暑さは体力を奪って行く。それが自分でもよく自覚出来る程今年の夏の暑さは半端じゃない。
バス停で長く待たなくていいように、時刻表を頭にして出たのだが、バス停までの道で既にクラクラしてきたのだ。
バスに乗り込むとホっとする。
鬼ごっこで陣地に避難した安堵感を得る。
駅に着き地下に下りるエレベーターに乗り込むと、今度はここの中が半分サウナになっていた。ムンッとした空気でクラッと来つつ、緩い速度で扉が開くのを待つ。
だめだめ、こんなところでヘバっていちゃ。
毎回、渋谷の収録スタジオに行く時には、246号を渡る歩道橋を行かなければならないのだが、この歩道橋、上った後も緩い上り坂になっていて、やっと下りになるポイントに辿り着く時にはヨチヨチ歩きになっているのだ。
あれを今日も渡らなければいけないので、私は家を出た時から体力温存をあの渋谷の魔の歩道橋に照準を合わせているのだった。
電車の中では座り、ひたすら目を閉じて静かに座り、改札を出てからもなるべくゆっくりと歩き、体力を温存に務める。
なんで歩道橋を渡るだけなのに、家を出てから歩道橋のことばかり考えているんだろう。だがあそこの歩道橋はやっぱりおかしい。渡っている途中にあんなに具合いが悪くなるとは、設計や構造に何かミスでもあるんじゃないかとさえ思えてくるのだ。
しかし、他に道なし。
いざ、行かん〜〜。
歩道橋の下にやってきて上を見上げると、いつもと変わらずに人が多く行き来していたので、気合いを入れて私も飛び込んで行ったのであった。
3段で今日は力が尽きた。
涼しげな顔をして渡る周りの人達を見て、「あなたたち、嘘吐きだ」と思った。
ここは渋谷マウンテン。
山ってもっと涼しいのではないのですか。
立ち止まっている自分の体から湯気がユラユラと出て、目の前がかげろうとなっていた。