日別アーカイブ : 2008年11月11日

投稿日:2008年11月11日

2008年11月11日

小室哲哉容疑者、転落人生。
ここしばらく、テレビではこんな言葉がよく出ていた。
犯罪をおかしたことは確かであったとしても、だからと言って、テレビに出ている人が他人の人生を「転落人生」とひとことで言ってしまうのに対しては”どうなんだろう”という風に考える。
事件を伝えるには、他の切り口がいくらでもあるだろうに。
戦争がテーマになると、「世界が平和でありますように」と神妙な顔をし、イジメがテーマになると、「世の中からイジメがなくなって欲しい」と言っている人が、今度は他人の「転落人生」をあきれた表情で紹介が出来ることに違和感を覚え、その後に虚しく残念な思いになるのだ。
言葉には、その言葉自体が持つ力がある。
「転落人生」って、随分ひどい言葉だなと思う。口にしながら、この人達って抵抗もないんだろうか。
事件が起きるとテレビの中の人はよく言っている。
「こんなひどいことがよく出来ますよね」
でもあなた達もコロコロと言動がよく変わる。時々、あなた達だってひどいんじゃないのとテレビを見ながら、腹が立って来ることがある。
例え遠く知らない人であれ、誰かの人生を「転落人生」と言える人を、私は人として信用出来ない。