そろそろクリスマスの飾り付けをする家が増えてきた。
私も部屋にささやかなツリーを飾り、それだけで部屋の中が少し暖かくなった気がするのだ。
毎年これぐらいの時期になったら二階の六畳の部屋の天袋から出して飾り付けをしたクリスマスツリーが、私の家にもあった。もみの木の枝を広げたら次はオーナメントを吊るして行く。ひな飾りと違ってクリスマスの小物達はキラキラピカピカしたものが多かった。見ていて華やかでワクワクしたが、特に私はメタリックのピンクや青のボールを飾るのが楽しかった。
てっぺんに星を乗せたら、最後は電球のコードをもみの木に巻き付けて行く。そして点灯。最初に電気がいっぺんに点いて、じっと見つめていると少し後になって「チカ・・・」「チカ・・・」と瞬きだす。
<完成!>
実家にはまだあのツリーは残っているだろうか。もう出すことがなくなって長い年月が過ぎてしまったが、天袋は普段から開けることはほとんどない場所なので、あることすら忘れられて捨てられ忘れたまま眠っている可能性もある。
電飾はさすがにもう点かないだろうなぁ。
LEDライトに代わったり、一般家庭でも外にイルミネーションの飾り付けをしたりと着る服はずいぶん変わってきたけれど、もみの木であることだけは変わらない。
クリスマスの木があたたかい。
心があたたかくなるクリスマスの頃が好きだ。