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投稿日:2007年07月09日

2007年07月09日

古川昌義さんライブ。
古川さん=ギタリスト。というイメージが私にはある。最初に古川さんに出会ったのは約10年前。
その演奏を聴けば、誰もが「すごい」と感じるであろうプレイヤー中の別格のプレイヤーがいるが、古川さんはそのまさに別格の一人だ。
当時、私にとっての”不思議”があった。その頃、古川さんはソロアルバムを出していて、それを私は聴く機会があったのだが、そのアルバムで聴いた古川さんはギタリストではなく、シンガーソングライターとしての古川さんだった。あれだけのギターを弾く人が、軸をギターに置かずに作品を作る。そのことがまず私には意外だった。ギタリストというだけでない独自の方法論があることを、ほんの少し垣間見た気がして、私はそこに個人的に興味を持ったのだった。
今日の編成はギター、ピアノ、ストリングスカルテットで、ライブは始まった。
自身のギターをバックに、センターで歌うボーカリストとしての古川さんを、今日私は初めて見た。ステージの真ん中に立ち、「お客さん、ようこそ来て下さいました」と、一番信頼出来るギタリストと一緒に歌を歌うボーカリストの古川さんだった。
<この曲をこうしたい>
数々のライブのリハで、レコーディング現場で、ギタリストとして出掛けていく古川さんは、ギタリストとしての時間ではリクエストを聞く側に居る。そして今日のソロライブではその真逆で準備を進めて来たはずで、私自身が丁度この両方の角度で音楽を学びたいと思っている時期でもあり、とても刺激を受けるライブとなった。
MCによると、去年はソロライブをしなかったということだった。
じゃぁ2年に一度ぐらいなんだろうか。
勿体ないなぁと思う。
今日のメンバーも、スケジュール調整が出来ない忙しいミュージシャンばかりだそうだが、古川さんは素晴らしいプレイヤーを一人、既に自分で抱えている。
忙しいから自身のスケジュールさえ、押さえられないのかもしれない。だがこんないいライブなら、これからは定期的にやってほしいなぁと思ったのだった。