「ピアニカ」を練習中なのだ。
正確に言えば「ピアニカ」ではなく、「鍵盤ハーモニカ」だ。「ピアニカ」は、YAMAHA社製造の物を指し、SUZUKIは「メロディオン」、HOHNER社では「メロディカ」という名前で出しているのだが、「鍵盤ハーモニカ」と言うよりも「ピアニカ」と言った方が認知度は高い、それがこの鍵盤ハーモニカなのだ。
小学生の頃の音楽の授業で、たいていの人は触ったことがあるであろう。小さな鍵盤に”フーっ”と息を吹き込むと音が鳴る仕組みになっているアレだ。
今度のライブでギターの古川さんの曲で使うので、家の中を探してみたがどこにも見つからず、新しく買い直したという今私の楽器の中で一番新しい楽器となったのだった。
今回買ったのは「HOHNER」社のスチューデント。ヨーロッパの方で学校の授業に使われているタイプのものだ。だから厳密にはピアニカではなく、メロディカということになる。
初代ピアニカはどこに行ったんだろう・・・。とにかく家にはなかった。
鍵盤楽器をやる人は、ピアニカも演奏する。
が、鍵盤楽器が弾けたら、イコールピアニカが弾けるというのは誤解なのだ。現に私はこのピアニカは自分の中では、「笛」グループの楽器としている。なので、たいそう苦手なのだった。
別の楽器を持つと、私は新鮮なぐらい音楽初心者に戻る。「ここは、こうして下さい」なんて、その楽器の人にリクエストをさんざんするクセに、それを自分が持った途端に、その楽器と面白いぐらいぎこちない付き合いに変わってしまう。
フ〜〜ッと吹いてみる。
お、音が出た。
そんなところで、感動。
フ〜〜〜ッ。
「ラ」だと思って思い切り弾いたら「ソ」の音だった。
うー。
4歳から鍵盤楽器を触ってきて、この失敗にはさすがにショックを受ける。
フーっと息を吐きながら、斜めの格好でミニ鍵盤を押さえるだなんて、高度な教育楽器だなぁとあらためて思う。
難しい楽器、只今練習中なのだ。