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投稿日:2007年07月23日

2007年07月23日

改札機とスーパーのレジを前にした時、私の頭の中は全てのことが消えてなくなり、「どこの列に行くのがいいのか」しか考えることがなくなっている。
この列のところにやって来た時、私は急に一分一秒を大事に生きるヒトとなって、「ここにしよう」といった人生における賭けあるいは選択をしているのだ。
改札機待ちとレジ待ちの違いは、人が一回路増えるというところ。改札の場合は、改札機+自分の前の人が判断材料になるのに対して、レジはレジ+レジの人+自分の前の人といった具合いになり、レジの人が機敏であるかどうかもその後の自分の人生に大きく影響を及ぼすのである。
改札とレジを通過する時にだけ、私は時間にシビアになる・・・というかケチになるのであった。
だが、パスモを利用するようになってから、今度は私が自ら改札機を止めていることがある。
ピンポーン。
バタン。
残額が足りなくなっているのに、気づかないでいる時がそうなのだ。
<そんなにバーンと閉めなくてもいいのに・・>
スゴスゴ引き返すと、後ろに並んでいた人が怒った顔で立ち止まっているところに出会う。
こんな時に笑顔で立ち止まってくれた人というのは、私は今まで見たことがない。なので、人は全般的に、改札機とレジの前に立った時は、私と同じぐらい時間にケチになっていると考える。
今日も事務所に向かう時に、改札機で「バーン」と閉められた。残額不足。あれ、まだ乗れると思っていたんだけど・・・。
幸い今日は後ろに人が居なかったので、一人で「んーもうっ!」と怒るだけで済んだ。
理科の実験で「赤いリトマス紙」「青いリトマス紙」ってあったなぁ。
パスモカードの残額は、改札機に出ても忘れちゃうことが多い。残額がいくら未満になったらカード自体の色が変わる・・・というようなしくみにならないかなと思うのだ。
改札機とレジの前で、人は人生と真面目に向き合う。
自分の人生も大事だが、人の人生を狂わせることだってある。
今日は改札機を6回通った。緊張をするのだ。そして私は今日6回も人生と向き合ったのであった。