D−naughtライブにサポートで参加をする。
ライブサポートの中でも体力の消耗が激しいのがD-naughtのライブなのだ。今回はツインキーボードとベースという3人が楽器サポートになるので、編成も少し人数が多いバージョンだ。
リハーサルが終わると時間があったので、近くのミッドタウンに行ってベンチに座って風を仰いだ。都会でも緑や空間の広い場所を感じられる場所があって、しばらくそこに身を置くとリラックスが出来るので、今日は空いた時間をほとんどここで過ごした。
ジっとしていると、周りの少しの変化がよく見えるんだなぁ。
子供がお母さんの気を惹こうといたずらをする所。
あの人は、今座る場所を探しているのかな。
鳥が飛んで行った。
待ち合わせの友達がやっと来たね。
風が少し冷たくなって、ゆっくり辺りが暗く夜へと変わって行った。
夜の六本木は私は馴染みがない。背の高い黒人の男性をよく見るし、いろんな国籍の人達が歩いていて、どこかの国にやってきたような錯覚を覚えるし、勝手がよくわからない街なのだ。
「そろそろ行こうかな」
六本木は昼と夜の顔が随分違う。
ミッドタウンを出たら、さっき座って眺めた景色とは全く別の六本木に街は変わっていた。