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投稿日:2010年06月23日

2010年06月23日

時間つぶしに駅ビルのコスメ雑貨店に入った。
ここはコスメやアクセサリーに洋服と幅広い品物が置いてあって、30分ほど店内を見て過ごそうとブラブラしていたのだ。
特にコスメコーナーには各社いろんな商品が置いてある。私はあまりコスメには興味がない方だが、それでもこのコスメコーナーは楽しめる。「これを使ったら、今度こそ綺麗になれるかも!?」という気持ちにさせる魔力が昔からここにはあるのだ。
丁度化粧をしていなかったので、試用見本でフェイスパウダーをポンポンとはたいてみた。
だが、私が見本品をつけるようになったのは極最近のこと。それまでは、どこの誰が使ったかもわからない品物を自分の肌に直接つけるのは気持ち悪く、せいぜい手の甲につけて色をチェックするぐらいでしかなかったのだ。
今も基本的にはこれらは使わない。本当は一番試したいのは口紅で、これは自分の元のくちびるの色との兼ね合いがあるので写真でモデルさんがつけた感じでは判断が出来ず、手の甲で試してもやっぱりわからない。つけてみるのが一番なのだ。だが、店頭見本品の口紅だけはどうしてもトライ出来ない。どの見本品も使用されたあとがあるが、中にはぐちゃぐちゃになっていて誰がどうしてこんな風にしちゃったのかしらと思うようなひどい具合のものもあって、そういうのを見たら余計に試せなくなったのだ。
<口紅はやっぱりダメだわ>
と、思ってふと横を見たら、ご婦人が隣りのコスメコーナーで口紅の見本品を自分のくちびるに塗って鏡を見ているのを丁度見つけたのだった。
<この人、気にならないんだわ>
そのご婦人は、一つだけでなく何本かの色を試していたので、平気な人も居るんだなぁと思ったのだった。
しばらくして、時間が丁度いい頃となったので、駅に向かうことにした。
ふとリラクゼーション店の予約待ちの椅子に座っている女性を見たら、それはさっきコスメコーナーで口紅を試し塗りしていた女性だった。
私達、同類。
コスメ雑貨店は、時間つぶしに立ち寄る楽しいところなのである。