7月に長年の音楽仲間の黒川あっちゃんとライブをするので、先日選曲の打ち合わせをしてから、京都でバンドを頑張っていた頃のことをよく思い出すようになった。
忘れていたことがたくさんあったなぁと思い出す。あの頃は音楽が好きで、音楽のことばかり考えていて、だけどしくみや方法でわからないことがたくさんあった。
でもあのわからなくてもどかしかった頃に、一生懸命工夫をしたり方法を考えたりしたことは、必要なことだったと今なら思える。とにかく若い頃は近道を探すことに一生懸命だった。時々「これって意味のない時間にしちゃっているだけかも・・・」と焦ったが、知らなかったことを少しずつ修得している充実した時間にこそ、そういう思いにかられるのかもしれない。
出会ったのが拾得という蔵を改造したライブハウスで、多分実家の私の部屋には、まだ大学の頃のスケジュール帳が残っているはずなのだ。あっちゃんの連絡先を書いたページが私の記憶にはある。ライブハウスに出始めた頃で、次回の対バンの人の連絡先を確か拾得のテリーさんに教えてもらったか何かで手帳に書いた、それが古い思い出の中から思い出せるのだ。
その後オリジナル曲も増えた。初期の頃のCDは京都のライブハウスでやっていた曲が多く、今度のライブでは個人的にやりたい曲が複数あって選曲がまだ決まらない。
一緒にライブはやっていたのに、一緒に演奏をするのが今度が初めてになる。
もしかしたら私自身があの頃に忘れて置いて来てしまったものを、見つけられるかもしれない。
昔話を聴きながら一緒に時間を旅してもらえたらいいな。
「今」の浅草で、遠い日の京都をワープしてちょこっと旅をする。夜のハトバスツアーみたいなライブに出来たらいいなと思っているのだ。