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投稿日:2010年07月09日

2010年07月09日

バイクで信号待ちをしていたら脇道から合流してきた大型バイクの人が目についた。
金髪に近い茶髪のやや大柄な男性。年は20〜30代ぐらいだろう。平日の午前中にラフな服装をしてバイクに乗っているので会社員ではなさそうだ。腕にはタトゥ。一体何をしている人なんだろうと不思議な人を都内では沢山見かけるのだが、一番目について気になったのは、彼の被っているヘルメットだった。
ヘルメットの後頭部の中央に、金色の「悪」と書いたプレートがついていた。
多分、本人が「悪」プレートをあとで貼付けたんだろう。悪の割に綺麗に中央に貼られていた。
<どこでこんなシール、買うのかしら>
恐怖を覚えるというより、どこにこんなものが売っているのかの方が気になってくる。
ヤンキー仕様の漢字フォントではある。
<いろんなグッズが売っているものね>
信号がかわるとブォオオオンと音を立ててアメリカンなバイクは遠くなって消えて行った。
それにしても。
「悪」と書くヘルメットを被る理由が、私にはわからない。
いろんな人が居るのだなぁ。
時々、プレートが落ちてなくなってはいないか気にしながらもあの男性は、あのヘルメット着用でバイクに乗っているのだろう。
<真ん中って、この辺だよな>
<おっ、ちょっとズレたか?>
<う〜む。ま、だいたいこんなもんか>
私のパソコンのデスクトップの方がよっぽどワイルドなのだ。「悪」プレートを貼ったあと、それが乾くまで赤ちゃんに接するようにヘルメットを扱っていただろうあの男性が私には「几帳面」な人に思えて仕方がなかったのであった。