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投稿日:2010年07月27日

2010年07月27日

久しぶりに「あてもなく行ってみようツアー」を開催した。
特に行き先を決めるわけでもなく思いつくまま「あっちの方に行ってみよう」を繰り返して、日が暮れるまでを目処にどこかに出かけるという行き当たりばったり的なお出かけが私は大好きなのだ。行ける所まで行ってみて、日が暮れたら帰って来るという予定も立てずに出かけるお出かけ。
当然、思いつきで出かけるのだから、現地に着いてもこれといったトピックスもない。下調べをして行ったらもっと見所や時間を上手く使えることはわかっていて、だからこのアバウトなお出かけの一体どこがいいのかと尋ねられそうだが、自由を思い切り味わえた感じになれるのがいいのかもしれない。私はこのあてもなく行ってみようツアーに出かける度に、自分の優先順位の一番は「自由」なんだなぁとあらためて思うのだった。
今日は特急に乗って終点まで行ってみたくなり、結局池袋からレッドアロー号で西武秩父に行くことにした。座席が前向きの電車は何故かしら旅気分にさせてくれる。時刻になって列車に乗ったらまず最初に旅行の時に乗る電車の匂いがして、それだけでもう遠いところまでやってきたような気分になった。
東京は線路のすぐそばに家があるエリアが広い。西武池袋線は昔保谷駅のそばに祖母の家があって、線路のすぐそばだったので電車の音で朝は目が覚めたものだ。その保谷駅も特急は通過してどんどん先に行く。飯能駅を出たら急にのどかな風景に変わり、そこからは緑の景色が多くなる。山道が電車の中から見える。どこかに似ているなぁと思ったら、亀岡〜高槻の間を結ぶ山道に似ていた。実家に居た頃も車でよくブラリ走ったっけ。
西武秩父駅。去年同じような感じでフラっと高雄に行ったが、あの時は駅についたら東京とは気温が違って涼しかった。秩父も涼しいと思っていたのだが、こちらは暑さは変わらない。西日がジリジリと駅前のロータリーを照らしていた。
さて、どこへ行こうか。実は一カ所尋ねてみたいところが本当はある。それは子供の頃祖父、祖母、母、妹と一緒に行った秩父にある温泉旅館だ。池袋から特急に乗って終点で降り、そこからバスに長く揺られて小さな赤い橋を渡ったところにある旅館に泊まった懐かしい思い出がある。なんていう旅館だったのか記憶にないが、いろいろ調べた結果美やまという旅館がその旅館かもしれず、いつか尋ねてみたいなと思っていたのだった。
もしかしたらうまく辿り着けたりして・・・なんて思ったが、そうそううまく行くはずがない。結局循環バスに乗り、途中下車をしてまたフラっとやってきたバスに乗って、そしてまた西武秩父駅に着きそれでおしまいの旅になった。
また特急に乗って来た道を戻る。
あぁ、でもこれが私にとっては時間が経つ度にかけがえのない思い出に変わるから不思議なのだ。
ただ今までと違うのは「ツィッター」でつぶやきながらのブラリ旅になったということだ。
「ツィッター」があれば、一人ではどうしても行きにくかったディズニーシーもはとバスツアーも一人で行けるような気がする。
あてもなく行ってみようツアー、今年の夏はまだまだ出かけるのだ。