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投稿日:2007年01月05日

2007年01月05日

久しぶりに遊園地に行った。
山口晶くんが今月からネットラジオを始める。毎回ゲストを迎えるのだそうだが、ゲストと観覧車を一周するということがゲストトークになるとのことで、今日はその観覧車に乗りに行ったのだった。
遊園地ってどれぐらいぶりになるんだろう。
行けば最初に園内を走ってジェットコースターに乗りに行き、帰りにももう一度ジェットコースターに乗っていたのだ。
急流すべりに乗るなら水はかかった方がよい。レールが錆びていてそちらの方が怖い乗り物もあったが、お化け屋敷も、それから例え酔ったとしてもクルクル回るような乗り物にも乗りに行ったのだ。
そんな私が、屁たれになったのが観覧車であった。
あれはロマンチックな乗り物なのか。
私は一度もそういった思い出はなかった。
高い所が昔からダメなのだ。
「本当に乗るの?」と直前になって聞いたが、晶くんは既に私の恐怖心を和らげることよりも、録音マイクのレベルの方が大事なようで、全く人の話を聞いていない。それどころか「マイ観覧車へようこそ!」と、明るいトークを一人始めたのであった。
観覧車というのは、友達以上恋人未満の二人が付き合うきっかけになる場所でもあるらしい。既に恋人同士の二人の場合は二人きりになれる愛の場所でもあるようだ。
そんな思い出は本当に私は一つもない。観覧車に乗った回数は結構あるが、手をつないだことも告白をされたことも、キスをされたことも一度もない。
ただ、毎回一緒に乗った人は笑っていた。助けてと言っても、いいアイデアをくれた人は一人も居なかった。人の話を聞かずに相手は笑いが止まらないといった様子で全く会話は成立しなかったのであった。
ただ苦手なことに対する恐怖心が我慢を越えて表面に出てしまっただけだ。
自分はめずらしい動物ではない。
今日の晶くんとY氏も、同じであった。
笑わないでくれ。
笑うと観覧車が落ちるから。
高い所は苦手。
おしりと足の裏がこそばゆくなってくる。
「今日のトーク、使うの?」
録音したものを聞いてガックリした。
自分が恐怖に怯える和田アキコに思えてきた。
空中で「あはは」と余裕で笑える人の方が、めずらしい生き物だと私は思うのである。