今日は水道メーターの数字を見て、大家さんに報告をする日。1月15日にお願いしますと手紙に書いてあったので、朝忘れないようにとメーターを見に行く。
この度、1Fと2Fの水道メーターを私が一括して見ることとなった。手紙でそのようにお願いがしてあり、かわりに水道料金をいくらかおまけすると書いてあったのだ。
おまけは嬉しいが、私にとっては水道メーターを見るということは容易なことじゃない。二つのメーターは、地面にあってここはしゃがまないといけない場所。無理、しゃがむのは無理なのだ。
大家さんは私の体のことを知らない。楽器を使う仕事をしていることも、イタチを飼っていることも知らない。
内緒で入居をしたので、ここ数日はどうやって水道メーター問題を解決しようかということに、頭を悩ませていたのであった。
まず、
階段に腰を下ろす。
そして、次にそこから何段かお尻で下り・・・。
地面に到着。
非常に恥ずかしい。地面の上に体育座りをしている大人はほとんど見たことがない。下北の駅前のビラビラの服を着た若者の方がまだ絵になっているのだ。
いつ誰に見られるかわからないというドキドキ。
水道の蓋は四角いのがあって、それをあけて更に中蓋を開けてようやくメーターが見れるしくみになっている。
やはり不審。
”何やってんの、この人?!”である。
こんな賃貸物件に住んだのは初めて。それに水道メーターの蓋を開けたところには、夏になれば恐らくゴキブリが居るはずで、私は今からそのこともとっても憂鬱なのだ。
しかしどうして大家さんが一括で払って、子メーターで1Fと2Fの料金を割り出すのか、その理由がわからない。水道局に頼んで別々にすればいいのではないのか。
大家さんはお年寄りなので、提案はしてもややこしい話でしかないのだろう。
今日は確か2Fの人が引っ越して来る日。
もし自分が新しい家を借りて、初めて会う階下の人間が地面に直に座って水道の蓋を開けていたら・・・・。
キモチ悪い。
急げ、急げ。早くメーターを見て部屋に戻ろう。
地面からまたちょっとずつお尻で階段を上って・・・。
ホッ。
成功。
やったね!
ホッとしたら
今読んだ数字を忘れていた。
私にはよくある話。
また一からやり直しとなったのであった。