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投稿日:2007年03月30日

2007年03月30日

昨日乗った電車の中で、丁度向かい側に座った女性がお化粧をしていた。
車内での化粧はエチケットがなっていないと言われているが、私はそのエチケットがなっていないまさにそのタイプ、すっぴんで家を出て途中でメイク完成をするということが時々あるので、人が化粧をしていても気にならない方なのだ。
いや、やはり気になる。
逆に気になる。
他人が化粧をする所になんて居合わせる機会がないので、人がすっぴんからどうやって変貌を遂げるのかを見れるチャンスとして、私は車内化粧女子を見つけたら観察をしているのである。
昨日の女性は、寝坊をしたかなにかで、やはり「化粧は電車で!」だったのだろう。私が彼女に気付いた時にはもう既にコンパクトを開け、自分の世界にすっかり入っているところだった。
しかし女というのは、こんなに怖い顔をして化粧をするものなのか。
鏡を睨みつけるようにして、「美」に向かって右手をシャカシャカと動かし、眉のラインを入れながらも鋭い視線を鏡の中の自分に投げかけている。眉が完成すると、この女性は目元メイクに入ったのだが、ここの時間の使い方は私とは全然違っていた。
アイシャドーは1分位あれば、上瞼も下瞼も私は終わりにしているのだが、この人は2駅か3駅の時間を使って繰り返し同じ個所を何度も上塗りをしている。
<そこはもういいんじゃない?>
<あんまりやったらお肌荒れない?>
グリグリ、グリグリ。
アイラインを引いた上から更にまたアイシャドウを塗っている。アイシャドウをこんなに塗る方式は初めて見たのだ。
結局彼女のメイクが完成する前に私は電車を下りたので、完成図は見られなかったが、確かに目元は印象は変わっていたのだ。
彼女はどこに行く途中だったのか。
割とお洒落な女性だった。
彼氏の前では「イヤン、すっぴんは見られたくないの」と言っているかもしれない。
が、電車の中では人目をはばかる様子は微塵もなく、堂々と化粧タイムを公開していた。
知らない男達の前ではすっぴんになれる、なかなかの強豪女子であった。