日別アーカイブ : 2008年5月10日

投稿日:2008年05月10日

2008年05月10日

近藤ナツコちゃんのユニット、Double Voiceの「70年代昭和歌謡」のライブに一曲、今日はピアノで参加をさせてもらうので、荻窪ルースターに行った。
前に一度、今日と同じ荻窪ルースターでやはり70年代の昭和歌謡のライブを見せてもらったが、あれからもずっと3ヶ月に一度ある満員御礼の人気ライブなのだ。
70年代に世に出た歌謡曲は、勉強になる部分もすごく多いのだそうだ。なっちゃんはいつも話してくれる。私も何気なく聴いて知っていた曲を、何かの機会に譜面にしたり演奏をしたりすることで、はじめて作る過程の一部に触れて奥の深さに気付くことがある。70年代の歌謡曲は奥が深い。なっちゃんはそう言う。「懐かしさ」だけでないものを、こうしてライブを繰り返しながら、実感として確かに得ているんだなぁと思いながら聞いていたのだ。
今日参加させてもらうのはユーミンの「翳りゆく部屋」。ユーミンがまだ荒井由実だった頃の曲で、これをなっちゃんが歌って私がピアノを弾くアコースティックスタイルでやる。
私のピアノを弾く喜びは、母が好きだった曲を弾けるようになりたいという所が始まりだった。「その曲、大好きなの」と母が笑顔で聴いてくれると嬉しかった。そして高校生の頃になるとレパートリーも増え、人間カラオケとなって昼休みになるとよく歌が大好きな友達と音楽室に行って遊んだのだ。
「この歌、大好きなん!」
楽しげに歌う友達の伴奏がとにかく楽しかった。
なっちゃんは昔から歌うことが大好きだと言っていた。歌うのが大好きな人は、歌を歌っている時に本当に幸せそうな顔になる。
知り合って15年位経つんじゃないかな。でも私は東京に来てからは自分の歌以外の伴奏をずっとしていなかったので、なっちゃんとはコーラス隊で一緒にやったが、ピアノは初めてだ。
お互い髪型が変わった。スパイラルパーマの爆発頭じゃなくなった。
70年代、なっちゃんと私は出会っていなかったが同じ大阪の高槻で過ごした。
歌が大好き。
演奏が大好き。
音楽室で楽しかったあの時間にも少し似ている。
でも違う。
この雨の中、お客さんが座って下さっているものね。
”お客さんも、この曲好きだといいね”
いろいろありながらもここまで音楽をお互いに続けてきた同志だなと思うと、演奏をしながらなんだか心が強くなった。